【読書記録】横山光輝「超絶レアコレクション」潮出版、2015。少しも力まず漫画家になってしまう「まんが浪人」が出色。東芝とのタイアップで梶原一騎原作「城と太陽と名探偵」は確かにレア。原爆症二世の「オレとおまえ」、中国紅軍の「長征」など。横山光輝素晴らしい!
【読書記録】土屋慎吾「続ゲゲゲのアシスタント 官能劇画家への出発編」古書五つ葉文庫 2017年。水木さんがベトナム戦争をテーマにして地上が墓場で埋め尽くされた一コマ漫画を描く。究極のニヒリズムだと師匠を褒め称える。一方で独立後師匠を超えたと傲慢になる。自分に正直なひとだなぁ。
【読書記録】石ノ森章太郎「佐布と市捕物控 闇の片足」宝島社2017。アンソロジー短編集。重厚かつ洒脱なストーリー、巧みなコマ展開とペン使い。熟練の技を堪能。褒めすぎではない。
【読書記録】漫画誌「ヨット」山坂書房 2017年。わずか35ページの冊子の短編4作だけれど、いずれもゆったりしたリズムが良い。自分が鳥好きなので、大西真人「野鳥の会」が好みだな。
【読書記録】梶原一騎、つのだじろう「空手バカ一代 1巻」講談社漫画文庫。
タイトルの由来は「役者バカ」から来ているのね。千葉の清澄山の山ごもりと眉毛剃り、伝説の牛殺しが、あの梶原節で語られる。久しぶりに読むと心地よい。昭和ビトで良かった。
【読書記録】谷口ジロー「千年の翼、百年の夢」小学館 2015。ルーヴル美術館BDプロジェクトシリーズ。谷口さんの奥さんは震災で亡くなったのだろうか。ルーヴルで邂逅するシーンが泣ける。もちろん谷口さんによる絵画彫刻建造物の描写が美しい。
【読書記録】邱福龍/作鐵将「縦横 (創刊0号)」逢星期二出版 2012年。
香港漫画! 週刊創刊零號たとある。ペラペラの薄い紙、45ページ、オールカラー。香港はこういうフォーマットらしい。
面白いのは、擬音も全て漢字なのに最後の編集後記みたいところに、「つづく」って書いてある。
【読書記録】セルジュ・ル・タンドル原作、レジス・ロワゼル作画、原正人翻訳「時の鳥を求めて」飛鳥新社 2012年。アートとしては素晴らしい。漫画としては、物語の流れ・見せ駒・キャラの魅力などが弱い。どうもBDは自分には向かないみたい。
【読書記録】大友朗「日の丸くん 2」サン出版 昭和56年。
作者は大友さんでアキラなのである。
作風は正統自動漫画。
「ピカドン怪博士はわるいやつで わしをやっつけて国王になろうとしています」て、ぜんぜん説明になってない。
でも「むう なんてわるいやつなんだい」と納得してる。
石ノ森章太郎のミュータントサブを読み返してるが、1965年頃の絵は良いね。少年まんがらしいデフォルメ、テンポ、心理描写、なにより女の子が抜群に可愛い。