【読書記録】つげ義春『つげ義春大全 第11巻 女忍 鬼面石』講談社. 2020.
60,70年貸本漫画末期。異色なのは「見知らぬ人々」。カヴァレロヴィッチ監督の映画「夜行列車」を脚色した作品。深井ヒローや永島慎二のような画風。
【読書記録】大村功、カワダマサキ『怪奇貸本収蔵館第六号』グッピー書林. 2020.
大村「呪いの小指」は兎月書房の水木しげる「河童の三平(3)」、カワダ「夢魔」は竹内寛行「墓場鬼太郎(18)」の併載作品。手書きの「絶対絶命だ」にもちゃんとルビを書いている。読者たる子どもを意識したものだろう。
【読書記録】トマトスープ『天幕のジャードゥーガル 1』秋田書店. 2022.
モンゴル帝国の時代に「知」の力で生きた女性、という骨太な作品。なのだが、初見で田村信の描くキャラ似の兵隊さんを見て脱力(いい意味で)したのはナイショである。https://t.co/kdezJ27ZhW
[読書記録]仲能健児「アジア夜話」KADOKAWA 2016。強烈なインド世界。深夜バス、マリファナ、泥棒、火葬、聖者、寺院、亜大陸列車、ビリー、チャイ、シタール、リクシャー、発熱、幻想、バッタ、読んでるだけでトリップしそう。主人公のアタマが実に奇妙。
[読書記録]竹内寛行「怪奇貸本収蔵館第四号 竹内寛行編其二」グッピー書林 2018。もう一人の墓場鬼太郎作者の作品「地蔵娘 毒鼠坊の巻」。初出が書いてないのでオリジナルの刊行状況不明。貸本時代にしては結構可愛らしい少女が活躍する。それにしてもコマ割が自由だな。
【読書記録】クリハラタカシ『冬のUFO・夏の怪獣』ナナクロ社. 2015. 個別の独立したお話のほかに「ひろしとみどり」などの連作ものもあるが、「私立探偵大町駿作の事件簿」がお気に入り。とくに彼の子ども時代の逸話「17時の目覚まし」が好き。https://t.co/o7tCr41k0w
[読書記録]手塚治虫「アバンチュール21(手塚治虫漫画文庫136)」講談社 1980。手塚さん“内容は昭和二十三年にかきおろした「地底国の怪人」のリメーク版で、それをご存じのかたは、「なあんだ」失望されたことでしょう“ と身もフタもない。いえいえ耳男くんがかわいくて、それだけで十分です。
【読書記録】雨宮処凛『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』光文社. 2018.
アラフォー女性の約半数は非正規。自分の老後だけじゃなく親の介護も。派遣は人間じゃなくてモノ(あるいはサービス)扱い。
即座にパソナとか竹中平蔵とかの単語が浮かぶ。
【読書記録】平田弘史『黒田・三十六計 官兵衛と秀吉』リイド社. 2014. 作者独り言が好き。織田軍六万の陣容を描く見開きページには「二萬から六萬の軍勢を描くのは 時間的に辛いので文字で省略ゴメンネ。」「ハタハタ旗イッパイ」「旗たくさん」