[読書記録]芳賀たかし「ぼくらの燈台・五少年漂流記」2005年 創風社。中村書店1940.1942年の復刻。
前者はマンガ、後者は絵物語。
ズレた色刷りの具合がイイ。
[読書記録]山本おさむ「今日もいい天気 田舎暮らし編」双葉社 2013年。
福島の田舎暮らしコミックエッセイ。
手作りの椅子の話が、つげ義春の李さん一家のようなテンポと落ちで好き。「僕の自称・民芸調いすは アダモステの首台へと 姿を変えたのだった。」
しかしこのあと2011.3.11が来る。
古本市でガロを見かけるとつい買ってしまう。1968年1月号。カムイ伝では竜之進が「武士として生きるには...」と言い、長八の宿のジッさまは富士山が「真正面に...デーンさ」と言う。水木サンの描く長井勝一的おっちゃんがいい味出してる。
この半年後に「ねじ式」が登場する。
【読書記録】 松田哲夫 家族で楽しむ「まんが発見!」9ハレハレ大行進 あすなろ書房. 2021.
シリーズ最終巻のこの巻には、革命的記念碑的実験的なマンガが居並ぶ。その中でも木版画で作った唐沢なおきの『怪奇版画男』には心からご苦労さん!と言いたい。
【読書記録】村上もとか『フイチン再見』7-10巻. 小学館.
ついに最後まで読了。1975年のエピソードに「粋人で夜の市長というあだ名を持つ」田辺茂一が登場。いい味出してる。
【読書記録】すずき孔『マンガで読む戦国の徳川武将列伝』戎光祥出版. 2016.
酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政、鳥居元忠、石川数正、服部半蔵など。作者はよく調べている。みなもとたろうのをリスペクトしてるようなので、ぜひ大河歴史マンガを描いて欲しい。ズッコケかたが同じだし。
小島剛夕「片目柳生」翔泳社1995 掲載二編の「きらら雲母」と「片目柳生」で画風が違う。後者はカムイ伝の絵だ。赤目プロの大黒柱だから当然。ただ、小島のコラムに「画風を私の弟子に似せ」と書いているのには違和感を感じる。
石ノ森章太郎のミュータントサブを読み返してるが、1965年頃の絵は良いね。少年まんがらしいデフォルメ、テンポ、心理描写、なにより女の子が抜群に可愛い。
[読書記録]近藤聡乃「ニューヨークで考え中」亜紀書房 2015 日常となって行く異国の暮らし。とてもリアルに感じる。やさしく穏やかな描写。その中の楳図かずおの発狂顔がツボだった。