【読書記録】INA『牛乳配達DIARY』リイド社. 2020.
お年寄りや子どもを見る目がやさしいひとである。トモベ窯元製陶所で工作機械に向かって働くひとの姿は、つげ義春の大場電気鍍金工業所の少年を思い出させてくれた。 https://t.co/ZoFluslb0q
【読書記録】澤江ポンプ『パンダ探偵社 1』リイド社. 平成31年.
ほかの生き物にじょじょに変化する「変身病」のアイデアが秀逸だが、それを自然な感じでビジュアライズする絵ヂカラが良き。ギガンテウスオオツノシカのシルエットがなにげにせんとくんになってるの好き。
[読書記録]蛭子能収「復活版 地獄に堕ちた教師ども」青林工藝舎 2016。「愛の嵐」はガロ1976年7月号で読んでいる。コンクリートの割れ目から硬貨をほじり出すシーンがずっと頭に引っかかっていた。しかし、自作解題には「恋愛マンガと考えてくれると嬉しい」とありエー?となった。
メディアファクトリー版「コブラ 1巻」2005年刊。1977年の少年ジャンプ掲載時を再現。少年誌なのに、主人公は大人で、裸に近いグラマラスな女がわんさか出てくる。ルパン三世みたいだ。しかし、せっかくの新連載カラーページに派手なスペクタルシーンを持ってこなかったのは何故?
【読書記録】土屋慎吾「続ゲゲゲのアシスタント 官能劇画家への出発編」古書五つ葉文庫 2017年。水木さんがベトナム戦争をテーマにして地上が墓場で埋め尽くされた一コマ漫画を描く。究極のニヒリズムだと師匠を褒め称える。一方で独立後師匠を超えたと傲慢になる。自分に正直なひとだなぁ。
【読書記録】手塚治虫『やけっぱちのマリア』秋田書店. 1996. 秋田文庫.
昔話題になっていたが未読だった。天才手塚のぶっ飛びんだ発想力に圧倒される。男の子がエクトプラズム少女を妊娠って。彼の描いた鬼太郎とオバQがテキトーで好き。
1958年「プラスチックマン」
「そんなに強いのならば、スーパーマンと一戦交えれば」
と言われて、
「今日はつかれてますからこれで終わりにしてください」
って断るのが好き。
【読書記録】「原水爆漫画コレクション4残光」平凡社2015年。
杉浦茂「ゴジラ」筋書は映画に忠実だが実にのんき。とにかく!まんじゅうがおいしそうだ。この子次のページでも食ってる。
【読書記録】石ノ森章太郎「佐布と市捕物控 闇の片足」宝島社2017。アンソロジー短編集。重厚かつ洒脱なストーリー、巧みなコマ展開とペン使い。熟練の技を堪能。褒めすぎではない。
【読書記録】谷口ジロー「千年の翼、百年の夢」小学館 2015。ルーヴル美術館BDプロジェクトシリーズ。谷口さんの奥さんは震災で亡くなったのだろうか。ルーヴルで邂逅するシーンが泣ける。もちろん谷口さんによる絵画彫刻建造物の描写が美しい。