[読書記録]山本おさむ「今日もいい天気 田舎暮らし編」双葉社 2013年。
福島の田舎暮らしコミックエッセイ。
手作りの椅子の話が、つげ義春の李さん一家のようなテンポと落ちで好き。「僕の自称・民芸調いすは アダモステの首台へと 姿を変えたのだった。」
しかしこのあと2011.3.11が来る。
古本市でガロを見かけるとつい買ってしまう。1968年1月号。カムイ伝では竜之進が「武士として生きるには...」と言い、長八の宿のジッさまは富士山が「真正面に...デーンさ」と言う。水木サンの描く長井勝一的おっちゃんがいい味出してる。
この半年後に「ねじ式」が登場する。
【読書記録】長谷邦夫『バカ式』曙出版. 1970年.
長谷邦夫盗作全集。カバーに帯が印刷してある。「漫画芸術へのデタラメな挑戦!! 怪匠・長谷邦夫が世に問わない問題作!」昭和45年万博の時代の世相が懐かしい。つげ義悪作バカ式は頭の穴をネジでフタをしたバカボンのパパが主人公なのだ。
【読書記録】週刊少年サンデー1969年3号を入手。赤塚不二夫とフジオプロによる「オールズタズター御前試合」がナンセンスというかシュール。小学生のとき読んで記憶に残っていて探していた。塚原国電、眠病四郎、ムサイ坊ベンキ。。。
【読書記録】水木しげる『水木しげる漫画大全集 048 悪魔くん』講談社.2013.(1966-67.週刊少年マガジン)
「まぼろしの館」のつげ義春ふう女性キャラがかわいい。「ビチゴン事件」の妖怪獣のおなかが水素ガスで破裂しウンチが飛散する。「世界一きたないビチゴン事件は解決した。」ナイスな脱力。
【読書記録】 松田哲夫 家族で楽しむ「まんが発見!」9ハレハレ大行進 あすなろ書房. 2021.
シリーズ最終巻のこの巻には、革命的記念碑的実験的なマンガが居並ぶ。その中でも木版画で作った唐沢なおきの『怪奇版画男』には心からご苦労さん!と言いたい。
【読書記録】村上もとか『フイチン再見』7-10巻. 小学館.
ついに最後まで読了。1975年のエピソードに「粋人で夜の市長というあだ名を持つ」田辺茂一が登場。いい味出してる。
【読書記録】すずき孔『マンガで読む戦国の徳川武将列伝』戎光祥出版. 2016.
酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政、鳥居元忠、石川数正、服部半蔵など。作者はよく調べている。みなもとたろうのをリスペクトしてるようなので、ぜひ大河歴史マンガを描いて欲しい。ズッコケかたが同じだし。
【読書記録】 川崎のぼる『アニマル1①』日本文芸社. 1978.
連載1967 - 1968年。『巨人の星』や『いなかっぺ大将』と同時期の執筆。主人公は東京下町の川船に家族で暮らす、いわゆる水上生活者だ。川崎のぼるらしいきっちり丁寧な仕事ぶり。だがひとコマだけ妙にへたっぴな顔を見つけた。なぜ?
小島剛夕「片目柳生」翔泳社1995 掲載二編の「きらら雲母」と「片目柳生」で画風が違う。後者はカムイ伝の絵だ。赤目プロの大黒柱だから当然。ただ、小島のコラムに「画風を私の弟子に似せ」と書いているのには違和感を感じる。
メディアファクトリー版「コブラ 1巻」2005年刊。1977年の少年ジャンプ掲載時を再現。少年誌なのに、主人公は大人で、裸に近いグラマラスな女がわんさか出てくる。ルパン三世みたいだ。しかし、せっかくの新連載カラーページに派手なスペクタルシーンを持ってこなかったのは何故?