自分が名前の通りの毒で、宿主に不幸をもたらすと考えていたヴェノム・シンビオートだが、自分が離れた結果死にかけるエディ、また父を失おうとするディランを見て考えを変える。
ここのエディの視点から描かれたディランの泣くコマがすげー良いと思う。背景のライトや降り注ぐ涙が映画的な効果を生む
ウェルズ期のスパイダーマンでやはり一番面白いのがマフィアのボス、トゥームストーンとの長きに渡る戦いだったが、最終戦となる今回も熱くて面白い。
親子テーマも継続だが、親の子殺しという最悪な形で現れるのが面白い。最終ページと次回の表紙がそのまま繋がってる仕掛けも良かった
コミックの構造的に個人的事情とか苦難を他誌に持ち込む意味が無く、必要とされる役柄を演じるからこうなるのは当然なんだけども、公と私、外ヅラと内面みたいな関係で面白いんですよね
シーハルクも他誌ではめちゃ頼れる弁護士だけど本誌では酔っぱらってフテ寝する姿が描かれたりするギャップが良い
宿敵のカゲヤマ(影山?)は陰キャ属性が強すぎてずっと気付いてなかったが、名前的にも能力的にもコイツはシャドウキングだ。
肥満・メガネという要素を踏襲しながらここまでイメージ変えてくるのは凄い
本作で「おおっ」と思ったのは連合軍のヒーローチーム、インベーダーズが登場する事。日本兵の視点のせいか、キャップもなかなか恐ろしいルックス。
しかしネイモアが戦地で欠伸する傲慢さとか、良くキャラを捉えていて良い感じ。当時最強のヒーローの達と相対した月の戦士の運命は不明のまま終わる。
賀来ゆうじが描くのは日本版ムーンナイト、「月の戦士」。第二次世界大戦中、ヒドラ日本支部が年若い少年兵達の死体を繋ぎ合わせて造った人造人間。しかし暴走し、味方を斬り殺し始める。
「吶喊」「八紘一宇」など、なかなかアメコミで見る事の無いワードが飛び出しまくる、ヤバいコミックだった……
アベンジャーズを再現しようと試みるトニー。彼らがハルクを持っていたなら、自分達も持って然るべきだ……壊れた世界の欠片をかけ集めて元に戻そうとする姿勢が痛々しいほどだが、放射性降下物が降り注いだ島の現実は悲惨なものだった。
島に置き去りにされた科学者達の運命も含め、結構怖い一冊だ
ムーンナイト「この車にそんなに荷物積めないぞ」
デッドプール「大丈夫だ!ブラックウィドウがオレの膝の上に座ればいい!」
(突然の嫌過ぎる提案に絶句するブラックウィドウ)
キャップ「いや……私が君の膝の上に座ろう」
ヴェノム「オマエならエディを救える。ディランを助けられる。でもオレには無理だ。オレに出来る事は壊す事だけなんだ」
ピーター「それが本当なら嬉しいけどさ、でも本当じゃないだろ?」
前のキング・イン・ブラックもそうだったけど、エディ主役のイベントでもピーターが結構良い所持っていくよね