その20。
王の権威の象徴といえば剣と腕輪。というわけで美髪王にはめちゃめちゃ腕輪をつけました。
ヘイムスリングラに、美髪王への賛辞として「部下には気前がよく」とありますが、北欧詩の隠喩では気前の良い王を「腕輪を毀す者(富を分け与える、の意)」と言います
その21。
ヘイムスリングラ、スラーンドヘイムの民会での演説シーンを中心に、ホーコン善王について「美髪王にそっくり」との民衆の感想が書かれているので、顔そのものというよりは、覇気と空気感みたいなものを似せるつもりで描いています。
構図も一応寄せました。
その23。
ホーコンがアザルステインを絶対に「養父」と言わず「父上」と呼び、美髪王の方に「実父」と書いてルビをふっているのは、ヘイムスリングラにおける彼の言動から、双方の親への印象をもとに私が創作してる演出です。
この人あまりにも明確に養父の方が好きなので。
その25。
わざわざ結婚の了承を取りにいくエイリークは「気性は荒いけど育ちの良さが出る」みたいな人と想像してるので、服はけっこうカチッと着せました。
リボンみたいなやつは、マントがずり落ちないようにつけとくものです。戦闘時にこんな格好はしないので、オフなんだけど正装に近めの服にした
その26。
おじさんには姉がおり、まじょこに対しマメさを発揮しているのは姉の影響が強い。
ただ北の民は女も男同様に狩りをするので、儚げな美女エルフが熊を狩って解体するのも普通。
なので女だからひ弱だとは思っていないし、エルフ女と人間の男が戦えば当然エルフ女が勝つだろうと思っている
北欧古典「ヘイムスクリングラ」より「ホーコン善王のサガ」(2/4)
血斧のエイリークの死と、ホーコンの治世と、戦争のはじまり。
#平成最後に自分史上一番バズった絵を貼る
最初に描いたヘイムスクリングラ漫画でした。
元の本でもインパクトのある話なので、ネタが強かったんだと思う。統一王は凄いな。
髪を髪で結んでポニーテールにする髪型があった、のは本で読んでグンヒルドの髪型に採用してたけど、文字情報しかなかったので、結び目の毛量がだいぶ少ない( ˘ω˘ )
進捗が亀なので、血斧のエイリークの息子たち(灰衣王以外)の中でデザインが割と気に入ったものをぺたっとしておきます。
鴉と狼はオーディンの聖獣ですが、これは北欧詩の隠喩表現(ケニング)で戦士のことを「狼を養う者」とか「鴉を喜ばせる者」とか言い、双方「死体を食べる獣」であり戦を示唆するため、=鴉や狼に餌をやっている=死体を作る=戦士、という連想。
戦の父と呼ばれるオーディンの属性をよく表している