縦書きでも横書きでもOKな日本語と違い、(文章としては)横書きしかあり得ない英語での漫画英訳は試行錯誤の連続でした。
80年代半ばの黎明期は、英語的読み易さを優先するため、原稿を左右反転し、フキダシの形まで英語を収め易いように変更していました。
AmazonからもDC/マーベルオムニバスの発売延期のお知らせが。今さら少々伸びても構いませんが、気になるのは原稿のクォリティ。スキャナーに問題があったのか、前回のTPBは(色味はともかく)細かい線が飛びまくり。
原稿はとっくに散逸してるし、修復でなんとかなるなら、2年くらいは待つよ。
ライターはスタン・リー、アーティストはスティーブ・ディッコ、翻訳は小野耕世氏と、まさしくマーベルと邦訳アメコミの原点のような作品です。
『グウェンプール』などでおなじみのグリヒルさんが手掛ける「かいじゅうステップ」も同時収録。
事故を起こし、”素人”時代のクラークが救出するという流れで、当のシャトルは近未来的なデザインだったものの、当初は現実のシャトルそのままのデザインだったというのです。実は、作画は事故の前で、不幸な偶然からやむなく修正したそうですが、確かにそのまま掲載していれば問題になっていたはず。☟
せっかくここまで漫画を再現してくれているのに、当の日本側がその意気に応じねばどうするという気持ちになり、読者の皆さんにはちょっと無理をお願いする形になりますが、完成形のように、文字組、フォント、ルビを漫画のスタンダードに合わせた次第です。
「馬鹿な老いぼれめ、それを言うならシャザムだろう!」と、まんまと罠に落ちてシャザムの名を口にした結果、常人のテス・アダムに戻ってしまい、あえなくノックアウト。
すると、見る見る内にアダムの身体は5000年分の歳を取り、あっという間に骸骨に!
さらに、#1000を記念して、『アクションコミックス』#1も特別収録。オールドファンには、『月刊スーパーマン』#25に掲載が予告されながら雑誌が#24で休刊してしまった悪夢についに終止符が打たれる日が! ジェフ・ジョーンズの80年ぶりの後日譚も注目です。
パラブル(寓話)のタイトルの通り、いつもよりも風刺色の強いストーリーですが、もちろんこんなスペクタクルなシーンも。
と思えば、こんな下世話なボーイズトークも。定期購読の方は今月半ばのお届けになります。単品購入は16日にスタートしますので、興味のある方はぜひ。https://t.co/3R3JeyaPLr
かっこいいシーンだけでなく、高安もびっくりの剛毛ぶりが度肝を抜くシャワーシーンや、ドラッグストアで成人雑誌を立ち読みしたあげく、文句を言われて逆ギレする、(このファッションも含め)今とは大違いなシーンも。とにかく、歴史的一冊ですので、この機会にぜひ!
6本目は、映画でも人気のハルクバスターが初登場した『アイアンマン』#305。オリジン回からは30年が経過しており、アメコミそのものの変化も実感できます。対戦相手はもちろんハルクですが、この時は知的で冷徹なスマート・ハルクなので、スタークの方が口でやり込められるところが何とも。