時代背景が3つと言う事は盛り込むネタも3倍という事で、解説が大変な事になっています。今回は、ロンドンのキングス・クロス駅が重要な舞台になっていますが、その駅だけでもイギリス建国前から現代に至るネタが詰め込まれています。東京駅なら、「点と線」から「シン・ゴジラ」までとか?
2話目は『キャプテン・アメリカ』#109(1/1969)。1964年のキャップ復活後に改めて描かれたオリジンで、1話目と同じジャック・カービーの筆によるものの、迫力が段違い(ただのメカなのに、なぜここまで!)。カービーの全盛期を堪能していただけます(同じシーンでもここまで違う)。
調子に乗ったアダムはすぐさまファラオの首をへし折り(!)、自らが王の座に。過ちを悔いたシャザムは、アダムの名を「ブラックアダム」に改めると、魔法で宇宙の果ての星へと追放。
以来、5000年もの間、ブラックアダムは宇宙を飛び続け、ついに1945年の地球に帰還…
今回のオムニバスでは、特典として未使用原稿や原画などを収録。91年版TPBと同時期に発売されたジョン・バーン作のポスターも引き出し式で完全収録。このポスター、DCとマーベルの2枚が発売されて、並べるとようやく背景が繋がっていることがわかるものの、キャラはぎりぎり交わらない。 続く
その後、ナイトウィングとなったディックは、バットマン率いるアウトサイダーズとも共闘するなど、過去のわだかまりを乗り越えたかのように思われましたが、新聞でバットマンが2代目ロビンを迎えた事を知り、その真意を質しにきたのです。
ラストは、『エージェンツ・オブ・シールド』にカマラがゲスト出演したエピソードを収録。
おなじみフィル・コールソン捜査官との顔合わせでは、ヒーローマニア同士、知識比べに火花が散ります。
2本目は、鎧そのものだったアーマーのイメージを一新させた『テールズ・オブ・サスペンス』#48。魔法の人形で相手を操るミスター・ドールに対抗するために、より軽量のアーマーを開発するというストーリー。新型アーマーの機能紹介もワクワクしますが、呑気なドラマパートも楽しい。
ジョーカーとの不意の遭遇から、彼の事が頭から離れなくなり、ついにはアーカムで医師と患者として再会。意図してやっているのか、焦らして褒めて突き放すというジョーカーのあしらい方がお見事。犯罪に走らなくても、ヒモで十分に食っていけるレベル。
こうしてマーベルと縁が切れたホーガンでしたが、「マーベル時代」のホーガンで忘れてならないのが、この『マーベルコミックスプレゼンツ』#45(3/1990)。
「ハルク」を名乗る、もう彼としか思えないレスラーの試合に、本物が乱入!
アーカム・アサイラムに収容されたジョーカーの治療に挑む野心家の医師が主人公。ある意味、『ハーリーン』の男性版とも言えますが、印象はまるで異なります。
スパイ映画全盛時代だけに、秘密兵器が目白押し!色が変わる車なんて、007を先取りしてます。というか、やはりアメコミだけに、ここはジェームズ・ボンドより、マット・ヘルムかデレク・フリント風と言った方がピッタリくる感じ。