昔同時多発テロ後の戦争がハリウッド映画の文法に従っていると書いたことがあるが安倍晋三の首相返り咲きや今回のトランプ・斎藤再選もヘタレで一度失敗し軽んじられていた男のカムバック劇で「敵」を可視化し仲間が一挙に集まるくだりの感動が観客を主人公に一体化させる。ネトフリのドラマにも多い。
首相、漫画家ら支援の基金創設を表明
山田サンの件受けてオタク支持者向け政策なのか。でも、赤松サンは最初から支援しても無駄、ヒット作の税金下げる売れた後からサポート政策を提言されてたのでは。
どっちも選挙目当ての思いつきでその点は変わらんが。
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今更と思われるかも入れないが「父娘ぐらし」。
出会った時、心の中のゲームの世界を一人呟いていたアユが「おれ」と暮らすようになると「リアル」とか「世界」への信頼を確かめるように学童に迎えに来た彼に思い切りぶつかってくるところと、その役割を引き受ける「おれ」の自然体がいい。
近衛新体制に抵抗した漫画家も無論いた。大城のぼるは資料を渡され満州舞台に鉄資源工場建設の漫画を書かねばならないのに「かけないな」の楽屋落で40p、主人公が満州に渡って延々クマ退治で116pめ、出来上がったのはアニメの中の工場で全160p。編集部に内務省のお目付役の編集長がいてこれを描いた。 https://t.co/NI3XKf3NZX
まんが家がこういうものを再び書く日が来ないようにと思いつつ「描きたい」と嘯く人もいるのだろう。
下村政調会長の背後の「国に届け」ポスター、自民党の18歳参政権用の学園まんがキャラクター。
なるほど「翼賛一家」でなく「翼賛学園」ものなのか。
菅の政策は高校生目線、らしい。
知らなんだ。
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戦時下の防空漫画。空襲は来ないとたかをくくっている気の緩みを3pに渡り批判し、こんな人が一人でもいたら日本の空は守れないと説教する。「空襲」を「コロナ」に置き換えると小池百合子たちの口調にそっくり。
表現というのが歴史にいかに規定されるか。「勝利の日まで」の爆撃機の描き方と子供に流布していた「敵機一覧」の「描き方」(対象への「眼差し」)の一致。戦時下が手塚にもたらしたリアリズムの背景は丁寧に追う必要がある。
こうやって戦後、航空マニアが大量に登場する。
田河水泡が書いた満蒙青少年義勇隊への勧誘パンフと
少年義勇兵を主人公とした「義坊」シリーズ。
「のらくろ探検隊」連載と並行して書かれる。
「のらくろ」の渡航が幾度も遅れる引き伸ばしは自分の読者を「動員」する忸怩だったのか。ちなみに義勇兵は諸文書では「武装」移民とも記載される。
戦時下、国民学校で子供の音感教育と称して敵機の爆音を聞き分ける教育が行われた様子が手塚の「勝利の日まで」に描かれている。冗談みたいな聴音装置も学術誌に発表されていた。爆音識別の練習用レコードもあった。https://t.co/E0EygZRuig
こういう文脈を知らないとこの数コマの意味が取れない。