竹のママは筋道の通った諭すようなセリフや激しい言葉を投げつけたりしますが、こういったところは常山孝先生のキャラの個性だと思います。その他、老人や個性の強いキャラは常山孝先生が描かれることが多いようです。
@tsuchikani @old_schooooool 漫画術の上巻77Pに六浦光雄のことが書いてました。つげ義春の六浦光雄風と思われる風景画のコマは126Pに載っています。
82年創刊の双葉社「劇画Aクラス麻雀」という劇画誌に鞍馬しょう平先生の作品が掲載されていますが、この雑誌ではモンキー・パンチ弟の加藤輝彦が「てるひこ・かとう」名義で連載していてアクション創刊時の二枚看板作家のそれぞれの弟が描いているというちょっと面白い雑誌です。
鞍馬しょう平先生はバロン先生のアシスタントを経て独立されたとのこと。絵は影響を感じますが生活感のある描写が優れていて、単行本「あの頃少年物語」は昭和30年代初頭の鹿児島の生活や少年の心情が描かれた良い作品です。フィクションですがバロン先生の御実家の看板が描かれたコマがあります。
バロン吉元「高校四年」「殴り屋」の鴨川つばめが描いたと思われる絵。このタッチの絵は昭和50年中盤くらいに掲載された回に出てくるのでちょうど鴨川つばめがアシスタントしていた頃だと思う。鴨川つばめ話が気になる人は「画侠伝」を買ってください。
バロン吉元「画侠伝」別冊で驚いたのが鴨川つばめの話。この話の中に「中河のりお」という名が出るがこの人は貸本誌「街」で九鬼誠と共に新人賞受賞した人。受賞作「夜更の雨」の復讐相手の子供が自分の命の恩人だと知った男が逃げていく場面が面白く気になっていたが鴨川つばめとつながりがあるとは。
松下井知夫「星から来た男」。主人公星柄北男には影武者のような瓜二つの男が2人あり、惑星S(瀬楠)・惑星M(摩根)と呼ぶ。女の問題を惑星S、金の問題を惑星Mが担当してその都度北男と入れ替わる。主人公の性質が状況によって変わり周囲が翻弄されるのがこの話の面白さの根幹になっている。
週刊漫画TIMES昭和32年1月~昭和33年12月連載(全66回)松下井知夫「星から来た男」。青年億万長者の星柄北男は世の中の全てに飽き飽きして何事にも心を動かされないが、ある夜きまぐれに助けた女パールの付き添いの三下モツ公はそんな彼を「星から来た男」と呼ぶ。
昭和38年頃の貸本単行本の読者投稿ページに掲載された谷口ジローのイラスト(下段)。上段は松森正。両先生とも1947年生まれで当時16歳。松森正はいろんな作家の単行本に投稿していたけど谷口ジローは影丸譲也の単行本だけに投稿していたようだ。このキャラは乾譲児という名で兄を探す流れ者。