二次創作としての、ファンが綴るサイドストーリーが完璧な按配!劇場版での一連の物語を、決してIFにはせず受け止めて、煉獄さんのあの瞬間へと向かわせながらも、それまでの時間を愛おしむ…そんなファン愛が詰まった見事な物語展開。二次創作マンガとしても本企画五指に入る最高傑作と断言したい!
マンガゆえのスムーズな展開(コマ割が完璧すぎる!)で太宰府天満宮、竈門神社へ行く煉獄兄弟を足取りを、さりげなく解説コマを設けて自然と読者にもアピールしているスゴ技。読みながら、ス~ッと巡礼方法がわかる、ってのは並の聖地巡礼本では達せない極地。この本の凄まじさはこれだけでなく…
マンガで聖地巡礼?旅行ガイド?と怪訝に思われた方は、すぐに展開される充実のグルメツアーにまず斬られるかと(笑)写真で撮ったであろう、九州の美味しいモノを、さらに絵で描き起こしての統一感の演出。これはやろうたって、そうそう出来る芸当ではなく、まずココで一本取られた!な出来ばえ。
気になるであろう中身ですが、まずは本著のイントロ、導入部分をペタリ。こんな感じで架空の時間軸で「鬼滅の刃」にハマった煉獄兄弟が、ファンの間で聖地とされている竈門神社に行こう、と思い立つ導入。二次創作だからこそ出来る、新しい導入の方法が中々に興味を惹いて…
ただイートインが美味なだけなら、さすがにファンブックとして同人誌を一冊、作るような(ある種の)愚行はおかさない。新鮮なだけでない角上魚類の魅力を、本著では様々な切り口から描いて描いて描きまくる!まぐろの解体ショーまでやってるなんて、もはやアミューズメント施設じゃねぇか!(褒め言葉
しかし、そんじょこそらの魚屋とは訳が違うのが冒頭、併設されたイートインで実際に食べて見たときの感想。新潟県に本拠があるため、常に新鮮な海の幸をいただける、という夢のようなお店。その感動が、同人誌を作るまでにてふやさんを突き動かした、というからには相当なモノのはず…(ゴクリ
八丈島。現在在住の方にはぶん殴られるかもしれませんが、当方としては鬼平程度の知識なので「…島流し?」ぐらいの認識(土下寝)ですが、やはり立派な生活の場。しかし狭い。その狭さゆえのトラブルを明け透けにここまで描いて大丈夫なのか?と心配するレベルで暴露しまくりな、まさに全解禁レベル!
中身はこんな感じ。元々は商業誌での連載とのことで、本著ではその番外編?的な内容で、八丈島が好きすぎて住んでしまった氏が「婚活」に挑む、という内容。ヲタクな女性視点からの婚活トラブルや、島ならではのトラブルなど赤裸々に描かれでます。さて島暮らしの女性の恋の成就はいかに?!
その仕掛けをタネ明かしする前にこの表紙をもう一度確認してみましょう。実はこのように「カバー」となっている(画像一枚目)訳です。で、カバーがあればもしかして?と確認したら当然のように「カバー下」がある(画像二枚目)という!誰が同人誌でココまでやれと言っかと小一時間問い詰めた(文字数
さぁて、気になる中身はこんな感じ。いわゆる情報集積型の同人誌でその情報が、商業BL一年分全データという、知に飢えた猛者の猛者たる所以!みたいなスタイル。調べて、それをどうまとめるか?が難しいジャンルですが、この表組みは正直非常によく出来ており、恐れ入った!
しかし巻末には画像二枚目のように、しっかりと書式解説コーナーなどもあり、アレってどういう書類なんだろう?と疑問に思ったことをちゃんと最後に提示してくれています。一枚目のコマにあるように、書類のドコに何を貼るか?もマンガ化されていて、本著は相当実用性が高いのではないかと。
さてさて気になる中身はこんな感じ。マンガによる解説がメインで、どなたでも内容に入っていけるかと。小難しい専門用語からスタートしていれば、下読み時に当方も心折れたかもですが、このように明快なテンポによってしんみりさせすぎない工夫が凝らされていてGJ!