攻殼機動隊SACと原作、同じシーンに該当する台詞の違い。
SACはテーマ元のサリンジャーのライ麦畑の一節を絡めた、まあ上手い改変。
バイバイ テロリストの原作素子は、より過激で意思表示が簡潔。こっちのが断然好みだけど、新アニメだと今の時代にどう落とし込むかが気になる。
『男組』が後世の作品に与えた影響は多大であり、特に『魁!!男塾』や『炎の転校生』等の密度の高い学園物が当て嵌まる
神竜剛次が与えた影響では『うる星やつら』の面堂終太郎や『キルラキル』の鬼龍院皐月がいる
学生服に日本刀を持った勇ましい立ち姿というビジュアルインパクトを遺した功績は大きい
しかし愛する者を奪われた原因であるサタンに対して明はもう憎しみの感情しか残っていなかった
闘争を終えたサタンが語ったのはデーモン達に対する生存権の主張だ
人類を見放した明とデーモンを守る為に戦ったサタンは主役と敵役が逆転した構図となり、飛鳥了こそが真の「デビルマン」だったとも言える
『デビルマン』に登場する飛鳥了は主人公・不動明の親友であり、その正体はデーモン族を率いる宿敵大魔神サタンだ。
自らサタンとしての記憶を封じ、真実を知らずして明のデーモン討伐に協力していたが、その真意はデビルマンとしての力を与え愛する者である明を庇護する為でもあった。
『S』の3話は愛野美奈子の存在が、上手くピックアップされているのも見所だ。
元々は、うさぎのプロトタイプであった美奈子だが『コードネームはセーラーV』での美奈子はうさぎよりもブッ飛んだ性格をしていて、アルテミスも思わず「イカれてる」と口走る程のトリッキーさを魅せる。
そしてソレらは武天老師という、本来の顔を際立たせる為のギャップとして効果的に活かされて来る
文武両道の教育方針や師匠らしい名言の数々など、その理念は正しく優れた人徳者だ
ジャッキー映画のファンである作者、鳥山明のリスペクトが上手く働いた、師匠表現の発展系とも云えるキャラクターである
初期の猫目な絵柄の頃のロキ君も子憎たらしさが出ててなかなか可愛いですが、やはり馴染みがあるのは後半期や続編の『RAGNAROK』の頃の洗練された絵柄ですかね。
特に重要なのは少年主人公よりも、メインヒロインの方が背が高いというのが可愛さが引き立つショタ漫画の大事なポイントなのです。
だがまあ、単純問題いくら自己愛があっても、"自分がもう1人いる"と想像したらその関係性が上手くいくとはとても思えない。
こういった他者との半身愛テーマは、作劇的にも衝突と対立があるからこそ面白くなる。
『チェンソーマン』はソコを巧く突いていた漫画だ。