何より痛かったのが連載誌移籍騒動で。私もあのゴタゴタで一度関心が離れた。打ち切りで終了したと思ってた時期もある。
YJ版の「巻かなかった世界」も、全巻のストーリーを通して見ると必要だったかなァ………という気がしないでもない。バーズで連載続行出来てたらそのまま完結してたように思う。
メタ的な読みになってしまうけど、これだけ露骨にアリアの事情から一花が離されてるのは今後ガッツリ事情に絡んでくるからなのは明白なわけで。
今回のアリアの血を舐めようとして拒否されるくだりやアリアと一花の婆ちゃんの過去から見ても、一花が本格的に事件に介入し始めるまでが前座の模様。
色んなトコロが徐々に壊れていき、何処が最期まで遺るのかが楽しみになりつつある。
これを「フリーザの愉悦」と名付けたい。
無理やりこじつけするなら、女性神話には「冥界下り」という主人公がどん底に陥るパートがあって、この二作品の主人公は片思い系キャラなので、アーク的には似たようなものをなぞるのはなぞるだろうと思う。
でもシチュエーションから演出までソックリなのは説明不可能。
道具で変質した環境で四苦八苦するというのはドラえもんにおいて定型パターンだけど、この回はいつもののび太が四苦八苦する話と違ってドラえもんが『人知れず孤軍奮闘する』話。
この『限定空間で人知れず孤軍奮闘する』という点がこの回の特徴要素と共通する。
私はこの話を勝手に「アスレチックハウス型」と名付けたい。
アスレチックハウスはドラえもんの話で、この回も通常の展開とは違うイレギュラーな回。のび太のために道具を家にセットしたドラえもんが、道具で変質してしまった空間で自分が孤軍奮闘することになってしまう。
電柱マニアと一緒に「そらのうえのそうでんせん」も購入。
絵本ながら空間やディテールがよく描かれていていいですね。鉄塔好きは是非。
このキスシーンでもすぐにキスしないんですよね。ケイが誘ってきてるのに金田らしい言動で一時は甘い雰囲気がぶち壊しになったかと思いきや、戻ってきてキスをして去っていく。
う~ん、カッコよすぎる。昔はニガテな場面だったけど今見ると非常にイイですねここは。
再会したケイと甲斐の会話から察するに金田はかなり手の早いヤツで、気のない女にはすぐ手を出してたらしい。逆に惚れた女にはすぐに手を出さない性格らしいということがわかる。
それがあの「キスシーン」に繋がるわけですよ。
アジトに居る間の金田って不自然なくらいとにかく飯をかっ込んでばかりなんですよね。ケイに「なァにあんたまた食べてるの」って突っ込まれるほど。
それはもう寡黙と言ってもいいくらい黙って食べることしかしていない。