狼に変身し悪を倒すヒーロー。児童マンガなら普通そうするがバンパイヤは悪人に利用されるだけ。これが手塚治虫先生の凄さです。2年後平井和正先生は狼男のヒーローを誕生させた。火の鳥のような不死身の肉体を与えて。狼の怨歌が出版されなかった理由が劇中手塚先生が登場するためだったとはねえ！

ジンメンの名セリフも

デビルマンは石森平井和正白土先生の影響もありますが悪魔狩りの演出がバンパイヤの真似です。ロックがトッペイの変身をテレビ中継し人間に恐怖心を植え付けバンパイヤ狩りにもっていくところ。なにより変身シーンがバンパイヤは時代を先取りしていた。コマ落としではなくリアルにザワザワと変身する

萩尾先生は新選組に影響を受けましたがバンパイヤの方が大きいかもしれません。トッペイは狼に変身する能力を悪のロックに利用されひどく憎みますが狼になるとロックに惹かれます。これはトーマの心臓のユーリが純粋なトーマを愛しながら悪のサイフリートに惹かれてしまう作品の核に影響を与えてます

赤瀬川原平　虚虚実実実櫻画報

望月三起也先生の「へいたいまんぐわ凹山凸兵衛」②

電車の中で少年は少女にレコードを渡される「私の好きな曲です聴いて下さい　気に入ったら明日お話ししましょうできたらお友達になって下さい」　少年はレコードを気に入った。もちろん少女も。その後9年間少女は現れず少年は刑事になった。過去と現在が交差する永島慎二の哀しい物語　マドンナの宝石

イデオンで戦争の原因がカララだという人が多いがそうでしょうか？原因はバッフクランのパイロットです。なぜカララが降りた場所を爆撃するのか意味がわからない。カララ様死んじゃうでしょ。もしカララが捕虜になっていたら地球人に殺されるでしょ？名前すらついてないパイロットが宇宙を滅ぼした

手塚治虫原作「新選組」のドラマ化「君とゆきて咲く」が面白い。原作でヒロインが登場するがヒロインより鎌切大作との関係の方が熱い。先生が読者にわからないように込めた内容を萩尾望都先生は察知し感動して漫画家を志す。問題は原作の恐るべきひっくり返しをドラマでもやれるのかという事…

タイガーマスクは原作、アニメ共に傑作です。交通事故で死ぬ間際にした行為がマスクをドブに捨てるなんて凄すぎるし、アニメも最後に新必殺技でも使って綺麗に勝ち子供達にフェアープレイで人生生きていくんだよ！なんて子供だましのラストにしなかったところが素晴らしい。考えさせるいいラストです

タイガー・ザ・グレイト戦は赤き死の仮面戦のイメージがあったような気がします。虎の穴の最強のレスラーでフェアープレイではとても勝ち目がない。殺されそうになったギリギリ限界で遂に黄色い悪魔に戻ってやむを得ず倒すというところが。画像はグレイト戦の続き

以前にも書きましたがアニメタイガーマスク最終回でマスクを剥がされた伊達直人の怒りの反撃は梶原一騎先生が同時期に連載していたジャイアント台風の馬場対ミスターM戦をアニメ演出家が借用したもの。順番がそっくりです。だからアニメの最終回も梶原先生のアイデアが入っているともいえますね