自分が一番カッコイイと思った鉄人28号の登場はここです!この二段構えの魅せ方!!今見てもカッコイイんだから当時の子供達の衝撃度は計り知れなかったでしょうね!
この手塚治虫先生のOマンの復刻版が出るまで、当時の印刷技術では朱色がつぶれて黒く出てしまうために単行本化ではなんと原稿に朱色の部分を全部ホワイトで消していたそうです。でもそんなにギリギリに朱色だけを塗れるわけもなく主線はかなりオリジナルとは違ってしまう。それにトレースも多かった
梶原先生とマガジンで巨人の星を描き一世を風靡していた頃、川崎のぼる先生は学年誌に、いなかっぺ大将を、少年サンデーにアニマル1を連載してトップの作家でした。ここはクライマックスともいえるライバルのジャックのローリングストーンを破り東一郎の必殺技アニマルドロップをかける名シーンです!
ノックアウトQが敗れた太は第二の必殺技をテキサスで特訓する!熊を使って編み出すのはタイガーマスクのウルトラタイガードロップと同じ展開だ!カッコイイ!その技の名はダブルノックアウトQ!全然違う技だが名前が良い!ウルフ金串のダブルクロスカウンターも本当はクロスしてないのでダブルでは
いや、最後の倒し方をみるとこれは地獄車というより川崎のぼる先生単独作品アニマル1でライバルのジャックが使った「ローリングストーン」に近いかも
柔道一直線、一条直也の必殺技「二段投げ」そしてその破り方はチャンピオン太の必殺技「ノックアウトQ」の破り方とほとんど同じ。梶原先生は2ー2=0とか100ー80=20とか読者の子供に技を破る時の謎かけをよくしますね。桑田次郎先生との「ゴッドアーム」にもありました
続いて巨人の星。強敵オズマ出現の予感を視線で察知する飛雄馬。これはファイティング原田がずっと目を気にして太に相談するシーンで使われた!巨人の星アニメでは視線にナイフや拳銃のイメージを加え更に緊張感を出しています
チャンピオン太がどれだけ後の梶原作品の礎になっているか、いくつか紹介します。まずは「あしたのジョー」壮絶な金龍飛の殺しのテクニック「舞舞(チョムチョム)」もすでにチャンピオン太に登場していますその名を「死のダンス」すげえなぁ!梶原先生!
チャンピオン太の絵はほぼ竜の子プロのタッチなのですがこのエピソードだけはやけに劇画調になっています。白土三平先生の忍者武芸帳が人気だった頃ですね。
チャンピオン太の作画は竜の子プロの創始者吉田竜夫先生。主人公より美形のライバルの元祖は巨人の星の花形満ではなくこの作品の紅吹雪白虎かも。ただ吉田先生の作画が尋常ではなくてこの表現!!ここは自由に関節を外せる描写なんですがこれは!?漫画のジャンルを超えたような!!??
鉄人28号の主人公が国鉄スワローズの金田正一投手から名前をもらったのは有名だがチャンピオン太の大東太も西鉄ライオンズの中西太からつけています。こちらのるり子さんの孤児院も奪われそうになりますが助けたのは伊達直人ではなく力道山!テレビの主題歌も♪ぼくたちのニッポンの輝く宝だ力道山!と