板倉梓『間くんは選べない』2巻
癒し系OLとクーデレJKを相手とする二股コメディは、エロ度がメーターを振り切り(なんと全5話で5回)、もはや『少女カフェ』の作者とは思えない領域へ。「なんでも描ける板倉梓」の本領が発揮されまくり。
https://t.co/KsHxoxhUkR
仲谷鳰『やがて君になる』4巻
物語において決定的に重要なモノローグが、残酷な演出によって掻き消される。宙ぶらりんになった侑の鬱屈。表情をえがく点において仲谷鳰が天才なのを、だれしも認めざるをえないだろう。
https://t.co/JWhbldUreS
コナリミサト『凪のお暇』
28歳の美人OLが、恋人に裏切られたのをきっかけに、都落ちして無職になり、断捨離生活を始めるお話。いわゆるレディコミだが、ほのぼのしてる中に毒の混じった作風が味わい深く、人間関係や心理描写をたのしめる。
https://t.co/NZkQLJqLSS
榛名まお『のけもの少女同盟』
病弱な主人公が、保健室で部活を結成するネガティヴ4コマ。SF系の前作『こずみっしょん!』と比べて日常寄りだが、作者らしいヒネリがあちこちで利いており、きららの王道をゆく絵柄も相まって読み応えあり。
https://t.co/JCclHaEdV4
尾崎かおり『金のひつじ』
寡作な作家の新連載が『アフタヌーン』で開始。6年ぶりに再会した幼なじみ4人の、複雑な関係をえがく青春もの。導入となる第1話から、凡庸な作品との違いがくっきりと際立つ。
https://t.co/aoaDh4zy4S
尾崎かおり『金のひつじ』
6年ぶりに再会した幼なじみ4人のすれちがいを描く、青春もの。山麓の田舎町の空気感がすばらしい。長篇のストーリーとしてのアンバランスは感じるが、家族などの描写が魅力的で、やはり唯一無二と言うほかない。
https://t.co/FBrckVk6gy
柴田五十鈴『私と師匠と影解きの旅』
見習いの魔術師を主人公とするファンタジー漫画。魔女が師匠にかけた呪いを解くため、主人公は旅に出る。キレイな絵柄で、ほのぼのとした世界観をたのしめる、良質な少女漫画だ。
https://t.co/f6xVse6UOL
あfろ『mono』
写真部の女子高生をえがく4コマ漫画。『ゆるキャン△』のロケ地を巡る、前代未聞のセルフ聖地巡礼もあり。カメラという題材への距離感が独特で、風景がダイレクトに迫ってくる。
https://t.co/NIHOAA5WSb
川田暁生『ロボット依存系女子のメーワクな日常』
内向的な性格で、いつもコックピットに引きこもる女子高生が、親友と一緒に戦う百合ロボットアクションもの。メカと女の子の描写がハイレベルで両立している。
https://t.co/0YirEbYGT2
高瀬わか/石田リンネ『茉莉花官吏伝』
後宮につとめる女官が、皇帝に目をかけられて成り上がる中華ロマン。ただし彼女が寵愛された理由は美貌でなく記憶力のよさで、政治上の側近になるよう求められる。華やかな宮廷を描きつつも、女の武器に頼らない女の魅力があふれる。
https://t.co/Lslzq5yw8K
鈴木マサカズ/押川剛『「子供を殺してください」という親たち』
病識のない精神障碍者を説得し、病院へ連れてゆくプロの仕事をえがく、実話にもとづく作品。テーマは重いが、人間観察のおもしろさや、家族同士の重厚なドラマをたのしめる。
https://t.co/UazCnoJMng
藤田かくじ『放課後少女バウト』
10代女子の大会をえがく格闘漫画。残酷なまでのダメージ描写が印象的だ。寝技など地味になりがちな総合格闘技を、スタイリッシュかつ華やかに表現している。
https://t.co/SxFcsrWC7b