池田大作という人は、何ら創価学会の信仰を持たない身からすれば教学理解とか平和運動とかよりもその胆力に驚嘆する。自社さ連立政権が新進党と戦っていた時、自民党が仕掛けてきた創価学会攻撃は実に苛烈を極めたが、池田は数年間は持ちこたえ、一歩も引かなかった。学会員もまた池田を全力で守った。
おたかさんは中山千夏とカジノに行って一山当てたそうだし、社民党も歴史のif次第ではカジノ法案を激推ししていたかもしれないと思うとしみじみする
阪神も優勝したし阪神ファンの土井たか子を偲んで漫画でも読むか、と思ったが、なんか、この作品に描かれるガッツ溢れるおたかさんや民主的な社会党、やけに物分りのいい田畑忍とかみんなフィクションだそうです。編集部もこういう作品の場合は定型文で済ますなよ(コミックバーガー1989年10月10日号)
僕らが戦後史の最重要トピックの一つだと思っている60年安保も庶民やノンポリ漫画家にとってはこんなもんだったのかもしれないし、そういう感覚を吉本隆明(アンパンがどうたらこうたらと共産党を叩いた)が評価したのは当然だったかもしれない つげ義春「隣りの女」
個人的に一番印象に残ったのはがんの苦痛により信仰心すら失いかける僧侶が、モルヒネの使用で平穏な心を取り戻す話である。やまさき拓味先生の表現力溢れる描写が素晴らしい。宗教漫画としても白眉。30年前はがんの緩和ケアでオピオイド鎮痛薬を使うことが憚られていたのであろう。