つげ義春から始めたから、つげ義春とも親交の深かった水木しげるの『残暑』。
夢と謳った作品ではないのだけれど、そこはかとない不条理感が漂う作品。
ネタに詰まった漫画家が自転車を漕いで町を徘徊するだけの話だが、便意を催して馴染みの古本屋に駆け込むシーンとか、夢に出てくるような便所で。
まるで、少女が苦しみの果てに透明な虫に変貌し永遠の安寧を得るという、川島のりかず『わたしは生き血が欲しい』のような https://t.co/nuu1gDzSUO
『どろんこエース』には、打球を思い切りホームベースに叩きつけ、バウンドした球が落ちてくるまでにホームを一周するという怪打法がでてくるが、まだ一応は常識の範囲内で、主人公富士くんが投げる超球(魔球ではない)は『原爆』。エクストリームスポーツ漫画の原典と言えよう。言えるのか⁉︎
最後は築き上げた友情山脈をうっちゃって、単身ブラジルに渡るんですけど。
梶原一騎の不器用さとか一途さとか色々と垣間見えてくるようなのでした。
あと福原秀美は、後のポルノ作品より、レイプ(を想起させる)シーンが生々しかったです。
今まで怖かったものは何だったかなぁと思い返して、その理由を考えると、想像力が怖さをブーストしていたんだなぁと思う。
分からないものは怖い。
分かってしまえば怖くない。
だから、子どもの頃は分からない事ばかりだから、
「こわい考えになってしまうのがこわい」
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貸本劇画の異色作品や書下ろし怪奇漫画、三流雑誌の穴埋め漫画とか、神様の悪戯でメジャー誌に載ってしまった怪作とか。
澤田賢二の『鍍乱綺羅威挫婀』みたいな。
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60年代はミュージックコンクレート(自然音や電子音を加工して作る現代音楽)がブームだったようで、貸本漫画でも取り上げられるくらいだから、ロックシーンとかはあまり関係なかったんだろうねぇ。
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で。読み返したかった『おおい雲』だけど。
主人公の少年は度外れた悪ガキというか、村中からパンツを盗んで晒したり交番の巡査を襲って拳銃を奪ったりするような野生児で、あまりに悪戯の度を過ぎる為、村人の総意で都会の矯正施設で更生させようとなった。
如何なる設定か少年の親は登場しない。