もう一つの昭和のファミリーマンガの傑作を紹介
『おてんば天使』横山光輝 77年 翠楊社(りぼん連載59年〜62年)
稀代のエンターテイナー横山氏も初期には少女マンガを多く手がけた。
典型的な少女マンガのパターン(家族の別れと再会まで)をドラマチックに描いて飽きさせない。
西谷祥子特集その1
60年代後半活躍した少女マンガ改革者の1人
週マ時代の作品を紹介します。
『白ばら物語』71年 集英社(週マ連載 65年〜66年)
初めて少女マンガに文学性を取り入れ成功した記念碑的作品。
ロンドンのお屋敷に行儀見習いで上がったエマの成長を描く。
西谷祥子特集その2
『レモンとサクランボ』再掲 68年 集英社(66年 週マ連載)
二人の少女を中心に描く青春群像。
等身大の主人公、15歳の悩みと憧れ。
この作品の成功によって、学園マンガは少女マンガの主流の一つになった。
西谷祥子特集その3
『学生たちの道』75年 朝日ソノラマ(67年〜68年 週マ連載)
19世紀、スイスの名門男子校に入学したアルバートを軸に、さまざまな出会いと別れを得て成長していく若人達を描く。
当時としては珍しい少年を主人公にした長編(水野英子さんの『ファイヤー』は69年〜71年)
西谷祥子特集その4
彼女のデビューは61年(当時高校生)の少女クラブ増刊。
『ふたごの天使』61年 少女クラブ連載
この頃から特徴的な瞳の中の箱型の光(窓目)は健在。
『喪服の似合うエレクトラ』72年 別マ
射るような挑戦的な瞳がとても印象的♥︎
ただ今発売中!
17日発売の『ほんとうに怖い童話』8月号(ぶんか社)に、曽祢の『呪われた息子たち』(初出 まんがグリム童話 15年)が再録されています。
マザーグースの唄にヒントを得たシリーズの一つで、オチまできれいに決まったと気に入っています。
自作紹介
『恐怖クラブ』90年 アップルミステリー連載(宙出版)
クラブ繋がりで思い出して、懐かしくてつい読んでしまった。
いや、面白いじゃんこれ!
…とても自分が考えたとは思えない。
ホラーというよりは、魂の救済の物語です。
恐怖クラブ1 (ホラーエクスタシー) https://t.co/sjHW3jh0vl
自作紹介
『秘密クラブ』95年 LCミステリー連載
これは少し覚えている。
巫女さんの神秘性を出すのに最初はえらく苦労したのを…
それ以外はとても新鮮に読めた。
うん、これもなかなか…
文庫・電書版は3巻から「秘密クラブ」編です。
恐怖クラブ3 (ホラーエクスタシー) https://t.co/CbEnqQeHCC
水野英子特集 その1
デビューは55年(15歳)
初の長編『銀の花びら』は手塚治虫の影響が強いが『星のたてごと』で独自の画風とロマンを確立した。特に初めて男女のロマンスをメインテーマにした『星の…』は多くの読者に興奮と衝撃を与えた。
『銀の花びら』原作/緑川圭子 57年~59年 少女クラブ連載
水野英子特集その2
『すてきなコーラ』(63年 週マ連載)2000年
マンガ家、和田慎二の企画による自費出版。
ロマンチックコメディ(ラブコメ)の先駆けとなった作品。
元ネタはハリウッド映画『麗しのサブリナ』
この作品の魅力に取り憑かれた1人、和田氏の熱い思いを綴った巻末の後書きマンガを紹介。