COM関連のコミックスを2冊紹介。
『ノアとシャボン玉』矢代まさこ
『ほんのすこしの水』岡田史子
共にS53年 朝日ソノラマ
S40年代にCOMに発表された個性豊かな短編を集めた作品集。
初期の萩尾望都に影響を与えた二人だが、特に矢代まさこが多くの作家に影響を与えた事は再評価されてほしい。(敬称略)
もう一つの昭和のファミリーマンガの傑作を紹介
『おてんば天使』横山光輝 77年 翠楊社(りぼん連載59年〜62年)
稀代のエンターテイナー横山氏も初期には少女マンガを多く手がけた。
典型的な少女マンガのパターン(家族の別れと再会まで)をドラマチックに描いて飽きさせない。
貸本マンガにはたいてい読者のお便りやイラストのコーナーがあり、中にはカット大会をやっているところも。
イラストが掲載されたり、カット大会で上位に入ると掲載誌や作家の原画がもらえたりしました。
賞品目当てにせっせとカットを送り、本も原画も複数ゲットしました。
ちゃうネコ日記、思い出シリーズです
『サークル新界のこと・前編』
『若草』
47号 表紙イラスト/伊藤紀美代 S42年
49号 〃 角田まきこ 〃
50号 〃 桜井博美&福山邦子 S42年
裏 〃 アトリエ「赤と黒」
『若草』56号(S43年)のお手紙コーナー
本棚の気になる…
『激濤』矢口高雄 90年 小学館
(全3巻だが我が家には2冊しかない…)
津波の恐ろしさを描いたシリーズ。
谷口氏の描く水は生きていると、しみじみ思う。
氏のデビューは69年(ガロ)
1939~20年(81歳没)
『ぼんこちゃん』上田としこ
『ルミちゃん教室』つのだじろう
『まるみちゃん』野呂新平
『もも子探偵長』鈴木光明
記事もマンガもしっかりお正月していて楽しそうだ
読者のお年玉の平均は(アンケートによると)300から500円とある
正月特大号の名に恥じない充実した一冊
何しょーもないことやってんだ!
1:『いじわる検証 ちゃうネコ日記番外編』
以下、山内竜臣氏の作品。
2:『ハチはまけない』S33年 たのしい四年生 講談社
3:『月ひめ星ひめ』S33年 小学四年生 小学館
昭和の気になる少年マンガを紹介
『ドジマンとその仲間たち』田中雅紀 79年 朝日ソノラマ (初出:77年 マンガ少年)
金沢を舞台にした青春ミステリーの秀作。
昭和の青春群像劇としても推理ものとしても良くできていて楽しめる。
田中氏は70年代少年青年誌で活躍、推理物を得意とした。
『ちゃうネコ日記』中学時代の図書カード
一年の時は8枚、二年は3枚(2枚目と3枚目の画像)
この差の意味するものは?
という話だけど前編です
〜木曜日に続く〜