緑の2色カラーで思い出した。
昔お茶目な編集さんが試しに刷った紺と緑の千一夜。
もちろん本番は別です。
赤+深緑でした。
『不思議の国の千一夜』曽祢まさこ 1980年 なかよしデラックス
連載2回目の2色カラーです。
昭和の新鋭を紹介。
『特別休暇』森川久美 76年 花とゆめ増刊
耽美的なしっかりした絵で時代の雰囲気を伝えるのがとてもうまい。
『シメール』78〜79年 LaLa
『嘆きのトリスタン』80年? LaLa
カレンダーイラスト詳細不明。
気になる少女マンガ(作家)を紹介。
『真夜中のシンデレラ』こいわ美保子 なかよしDX 81年
テーマと作風が見事に一致した奇跡とも言える一作。
破滅に向かうヒロインの行動から目が離せなくなる。
水野(英子)ロマンの流れをくむミステリーロマンを得意とする実力派だが、活動期間は5年程と短い。
しつこく縦ロール特集
いじわるや強さを表すことが多いが、中にはこんな透明感のある儚い縦ロールも
『白夜のナイチンゲール』志摩ようこ/名木田恵子(初出 77年なかよし)
ネタバレ注意⚠️
自分の存在が愛する彼(実の兄)を苦しめると知って消えていく少女が哀しい…
クリスマスにこだわった自作紹介
『闇に消えたクリスマス』なかよしDX 81年1月号
クリスマスツリーの下のプレゼントの中に爆弾が!
誰が?何のために?
珍しく誰も死なないサスペンス。
4枚目の画像はコミックスカバーの原画。
かなり大きいです。
なかよし時代の自作紹介
『木もれ日の部屋』76年 なかよし12月号
珍しくごく普通の少女マンガ。
ちゃんと青春している!
自分の(少ない)乙女な部分を凝縮した作品。
4枚目は扉の原画。
彩色はカラーインク、ホルバインのバーミリオンを使用。
2色カラーの中でもお気に入りの一枚です。
こんなものが出てきた
単行本化の際に描き直したため未使用となった原稿⋯⋯
『幽霊狩り•マリアンヌ』75年
単行本になった原稿はある程度まとまって管理しているが
それ以外はかなりバラバラ、困ったものだ💧
それにしてもこんなふうに描き直していたのか、すごく新鮮
『白い時間』佐伯かよの(Kコレから) りぼん 74年
72年デビュー以来、SFやサイコホラーをりぼんに発表し続けた佐伯かよの。
シャープな絵柄と見せ方がテーマにぴったりでどれも面白かった。
でも結局、本格SFは(竹宮さんや萩尾さんも頑張ったけど)少女マンガには定着しなかった…
新界の先輩たちの作品を少し紹介していきます。
山田美根子特集
69年 ヒロ書房でデビュー。
貸本末期の最後のスター(13冊上梓 そねは3冊所蔵)
雑誌デビューは71年(別マ)しばらくして表記が山田ミネコに。
24年組の1人。
70年代の気になる作品を紹介。
『ティンカー・ベル』山岸凉子 デラックスマーガレット 73年秋の号
山岸さんにしては珍しく(少しファンタジーがかった)普通の青春物。
とにかくカラーが綺麗だった。
何より、いざクライマックスという時に脱力系の絵を入れる(4の左下)度胸(センス?)が凄いと思う。