【ベルと紫太郎零れ話】
☆台所姿
基本和装の大正時代の台所スタイル事情。ベルは割烹着派。
当時女給をしていた小説家の林芙美子はライバル店のカフェーを偵察し『みとれるように綺麗な人がきどった小さな前だれをしてのぞいている。胸まであるエプロンはもう流行らないのかしら?』と残しています
【ベルと紫太郎零れ話
☆アイスクリーム
アイスが日本で普及したのは明治後期。大正期も市販はなく一般家庭に冷蔵庫もないので外食で食すご馳走でした。因みにアイスを初めて食べた日本人は柳川当清。当清曰く『氷を色々に染め、物の形を作り、味は至って甘く、口中に入るに忽ち解けて誠に美味なり』
【ベルと紫太郎零れ話】
☆大正時代のお化粧
明治期に西洋の美容法が日本へ浸透し、白粉の厚塗りからナチュラル傾向に変化。化粧品も簡便で機能的に変化しました。
現在も大人気のクラブ美身クリームは明治44年、オイデルミンは明治30年生まれ。ベルもせっせと使っています。使えば大正娘気分?
【ベルと紫太郎零れ話】
☆マガレイト
明治後期〜大正時代に東京の女学生に流行した束髪(ヘアアレンジ)。三つ編みを輪にして結って、最後に大きなリボンをつけるのが特徴。
その他様々な束髪が若い女性の中で流行。キヨちゃんの髪型は『耳隠し』をイメージしています。
ベルと紫太郎10話が載ってるあすか11月号は明日23日発売!
よろしくお願いします
【ベルと紫太郎こぼれ話】
・"かぼちゃ野郎!""おたんこなす!""ドースルドースル!"
この一連の掛け合いは、幕末頃に生まれた江戸端唄『茄子とかぼちゃ』のパロディ。歌の内容は、畑の茄子と南瓜を擬人化して喧嘩を描くコメディタッチなもの。今でも夏の寄席で踊りを見ることができますよ。
【ベルと紫太郎零れ話】
・ベルの普段の帯結び
ベルがやっている『吉弥結び』のやり方。半幅帯でできるので浴衣にも合います〜。オーソドックスな文庫結びで可愛くなりすぎるのが苦手な方におすすめ。
私、魔女のベルです!こっちは文字なしの七話のタイトルコマ!
明日発売の月刊あすかに『ベルと紫太郎』七話が掲載されます。
よろしくお願いいたします。
【ベルと紫太郎零れ話】
・まっくろけ節
ベルが3話で歌っている『まっくろけ節』は演歌師(大道を流し歩いて歌を披露する芸人)添田唖蝉坊が作った大正初期の流行歌。
日本中で替え歌が出来ました。歌詞から当時の世情を見てみましょう。
https://youtu.be/vjzLKvIxydI
【ベルと紫太郎零れ話】
☆姐さん被り
ベルがお掃除の場面で度々見せているこの手ぬぐいの被り方、三角巾のオーソドックスな結び方とちょっと違います。
簡単でちょっと色っぽいのでお試しください。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆射的屋
今の縁日の射的と変わりませんが、当時は浅草の芝居小屋の裏手にあり、開演までのお客の暇潰しに重宝されました。また、辞めたい役者が、射的屋のお姉さんに頼んで、荷物を楽屋の裏窓からコッソリ運び出すのを手伝って貰ったり…なんて事もあったそうですよ。