【ベルと紫太郎零れ話】
☆ベルの食卓
一回の食事のために何品も料理を作るのは、戦後の高度経済成長期に定着したスタイル。それまでの日本は、ごはんと、せいぜい簡単なおかずが一品か味噌汁がつく程度の食事が当たり前でした。
そのおかずも、朝昼晩と同じものを食べるのも普通だったようです。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆リボン
明治末期〜大正にかけて女性は日本髪から洋風の束髪になり、それに伴いリボンが流行しました。現在の細めリボンと違い、当時の主流は幅広。一年のリボン消費量は当時の金額の250万円に昇り、その大部分を海外から輸入していました。当時のリボンの関税、なんと50%!
【ベルと紫太郎零れ話】
・女性の職業
作中のきよちゃんはセルロイドの人形の工場で働いていた過去があります。
戦前にも女性が活躍する職業は沢山ありましたが、とくに百貨店勤務や高等列車のウエイトレスなど、素敵な制服が着れる仕事は少女たちの憧れの的となっていました。
【お知らせ】しばらくぶりでございます。pixivコミックのベルと紫太郎が更新されました!今回の9話は、8話の続きとなっております。ご覧の通り細々〜と連載している漫画なので、お気に召しましたらシェアやいいねして下さると嬉しいです。
https://comic.pixiv.net/works/3160
【ベルと紫太郎零れ話】
☆バナナ
現代ではバナナは年中手に入る手軽な果物ですが、大正時代のバナナは高級品の代名詞でした。どれだけ高級だったかというと、入院している人への見舞いに持って行く品物となる位です。庶民の憧れの味のため、キャラメルや駄菓子等に『バナナ味』が氾濫していました。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆戦前のクリスマス
クリスマスが日本に定着したのは明治中頃。初めは宣教師や欧米の留学生を中心に催されていましたが、やがて商業的な色合いを帯び大正期には現代とほぼ変わらぬ祝い方となっています。夏目漱石や森鴎外の手記にも当時のクリスマスを見ることができます。
【ベルと紫太郎零れ話】
・百貨店と流行色
現代の洋服やコスメには『流行色』がありますが、実は大正時代にも既に流行色がありました。百貨店がその年の世相や出来事を考慮して事前に流行色を考案していたそうです。流行色は雑貨や衣類に早速反映され飛ぶように売れたとか。現代と変わりませんね。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆辻占売り
昔の日本は物売が食物や日用品を売り歩いていました。占いもその中の1つ。ただ占いを売るのでなく、巻き煎餅等お菓子に吉凶を書いた紙を挟んでおみくじにして売ったりしました
『声枯れて辻占売るや夜の雪』(中村楽天)
『提灯は恋の辻占夕桜』(高浜虚子)