ドラマ『ファルコン&ウインターソルジャー』合わせで出たであろう一冊。アートもストーリーも高品質ながらこの手のミニシリーズはなかなか翻訳されにくい印象なので、こうした良作を手に取れるのは有り難い。それにしても…辛いな!展開が!
#好きなアメコミを語る
『K2』、旧作の「過換気症候群の患者にはビニール袋を被せるとよい」っていう治療法を「場合によっては逆効果だよ」「っていうか今では推奨されてないよ」と紹介してるのめっちゃ誠実ですね…。
「『スーパードクターK』は『北斗の拳』と『ブラック・ジャック』を足したような漫画だ」と言われて久しいが、実際「寒村で村民に慕われる老医師が実は無免許医で、事件後改めて医大入学を志す」というまんまBJオマージュの話があったりする。
そうか、律儀に本編をコミカライズしてもアニメ特有の音や動きという要素の前ではどうしても色褪せてしまうが「本編の舞台裏で起きていた出来事」と佐賀県PR、飯漫画要素を織り交ぜれば新鮮な面白さを提供できる・・・なんという冷静で的確な判断力なんだ!
『鉄人兵団』でのび太がリルルを「撃てなかった」のは諸々含めた「優しさ」もあるだろうけど、それ以上に諸々含めた「甘さ」と考えてるクチなんである。地球侵略に来たロボットと分かっていても意志疎通出来る相手を撃てる覚悟を完了させた子供なんてそうはいないのである。
「狂人は狂人なりに、自分なりの筋を通せないヤツは最終的に敗北する」というのは物語の基本である。『Batman:Earth One』でナゾナゾを即答されても爆弾を止めなかった半端者のリドラーが史上最弱のバットマンごときに敗けたのもそのせいである。
『バットマン・テイルズ:ワンス・アポン・ア・クライム』
誰もが知る有名童話をバットマンでアレンジ。目新しさという点では遅れを取るが『リル・ゴッサム』の名コンビが手掛けることで化学反応を起こしスパーク!結果再読性の高い良作となったのだった。
#好きなアメコミを語る
『K2』で一也が羽織ったら早速職質された例のマントだが「所持品ストックを増加」「爆風ダメージを大幅に軽減」というオープンワールドRPGだったらかなり役立つ装備品だったりする。まあ職質はそりゃ妥当なんだけれども。
『双亡亭壊すべし』好きポイント:このアクの強い三姉妹がむしろ凄くいい人なところ。周りがひどすぎて相対的に、とかではなく本当にいい人。何だこいつら(メチャ好き)。