『美味しんぼ』金上初登場編を20年ぶりぐらいに読んだら「この件、チーズで解決できるかもしれん!」ととち狂った事言い出したと思ったら解決方法が凄い力業な上に「チーズ関係ねぇ!」と言わざるを得ないヤツで面白かった。
それは少年の天才性を恐れた巨匠による巧妙な罠であった。千切れた指は巨匠の元に送られハンマーで叩き潰されてしまい(えぇ…グロ…)、やむなくKも接合を諦めざるを得なくなる…というエピソード。
「『スーパードクターK』時代はほぼほぼ筋肉で解決していた」とよく聞くが、仕事を生き甲斐にする和久井留美みたいなおじさんが脳血腫で倒れてから糸が切れたようになり、手術は成功するもリハビリに身が入らず…という筋肉の入る余地がない地味エピソードもあったりする。
そしてまさかのとんでもない前科がついたキャットウーマンだがもちろん訳があり、彼女とバットマンの関係がどう発展していくのかも大きな見所。随所で挿入されるロマンティックなモノローグにはウットリしてしまうが、お前らベインさんを無視するんじゃないっ。
#好きなアメコミを語る
そーいや本邦では絵で描かれた性器にもいちいち修正を入れなければならないという理不尽な掟があるけど、日本語版『ネオノミコン』は男女共に無修正で感動したな。
プレッシャーに押し潰されそうになる高品がある人物の一言を機に覚悟を決め、手術の最中にKAZUYAが平凡な町医者(実は高品も凄腕なんだが)である自分に託した意味を悟る…という名シーンのつるべ打ちだが、ここまでで3話しか使っていない構成の妙が光る。
和久井さんの重い女ネタが嫌いなので公でその手のネタやり始めた時はジャックナイフを舐め回したけど、今年の「しょーがねぇ、一緒に食べよう」感は結構好き。
山口貴由作品未履修の人にいきなり『衛府の七忍』読ませたら波裸羅様のデタラメな強さをどう思うのか気になる。我々は洗脳済みなので「散様に是非を問うな」で解決するんだが。
『ヒミズ』の最終回、雑誌掲載時と単行本では台詞が違ってたよなーと何となく検索かけたらすぐ該当シーンに再会できた。ビバ・インターネット。