強くてニューゲームで惨劇回避を狙っているはずのちゃまが沙都子に仕返ししてる話入れてるのが気になるところではある 
   最大の問題点は、「それは発注先(取引先)とのコミュニケーションとして失礼すぎるよね」という、まあビジネスコミュニケーションの部分なんだろうけど(下請法的なアレやソレがコレになりそうなふるまい) 
   「応募作から連載までの間に編集サイドが削った/変えた要素」というのは非常に興味深いけど、鬼滅の場合はたぶんこのへんの(削られた)描写が「編集意図」のコアなんだろう… 
   『鬼滅』で最終選別を行う産屋敷家は、スパルタながら隊士たちを理解し愛情を注ぐ善玉のように描かれているけど、『過狩り狩り』で最終選別を行なってるやつ(軍人?)は「中(山中)の事情は分からんだろう」と非難されてて、強権で無情に「選別」してるふうに描かれたんだなあ…(一コマの威力よ…) 
   「雛見沢のルールは完全に把握したのでok」とドヤ顔ぶちかましていた梨花ちゃまが新パターンに対処しきれず撃沈する流れ、竜ちゃん脚本の「心癒し編」にも繋がる暗記番長古手梨花像(というかちゃまの虐め方)な気はする… 
   過狩り狩りの時点の鬼殺隊はどうも国営(大日本帝国!)の暗部組織として想定されていた気配があるので、WJ編集部の手が加えられた際に、無難に「非公認の正義の剣士組織」みたいなファンタジーに改変されたのだろうけど…(僕はその改変はよくないと思うけども) 
   『過狩り狩り』の時点では、鬼殺剣士の「識別番号」を見た警官が帯刀をお目溢ししてるので、どうやら国営暴力装置(帝国日本の鉄砲玉)みたいな想定だったようだし、プロト無惨様や舶来吸血鬼が鬼狩りの人間に圧倒される描写もあるので、「鬼とは何か」みたいなテーマを想定してたような気はする… 
   『過狩り狩り』の「悪鬼滅殺」というフレーズの禍々しさがめっちゃ好きだけど、この暗黒四字熟語が「鬼滅」に短縮されたんかな 
   鬼殺隊的な組織体質への冷や水、『過狩り狩り』の時点ではこのへんの描写が暗黙理に担っていたと思うんだけど、そういうブレーキがノイズになるからとパージされるのも、あたまでは分かっている 
   それにしても今回の綿騙し編、「魅音は圭ちゃんのどこが好きなのか」をわりかし明確に言葉にしてるの可愛くてよいですね。「普段はワイルドでノリが良いけど、実は育ちが良くて優しくて頭が良くて頼りになるからギャップ込みで超好き」みたいな評価をしてるらしいのは、各編のあちこちで語られている… 
   ひぐらし業の「新ルール」、「古手梨花による惨劇回避行動がむしろマイナスに働く」みたいなとこはありそうで、『心癒し編』で梨花が暗記番長みたく描かれてたのにも通じる、新手の梨花いぢめパターンではあるか