手塚『新撰組』に出てくる坂本龍馬、残っている写真には似ていないし、もっと後の時代の作品でお約束になる土佐訛りぜよとか縮れ毛とか革靴を履いているとかのイメージもないしでわりと独特だよね。1963年作品だから司馬遼太郎がまさに坂本龍馬のイメージを創造している頃か。
我々はあまりに慣らされてしまっているので「サウナで人が死ぬのは事故であり殺人にならないという建前なのにサメを放つのかよ?!」とはつっこむが真水でサメが泳いでいること自体はもはや疑問に思わない。
キャラクターには著作権があるけれど絵柄には著作権はない。そう、そのとおりなんだ。だけど日本極道史にはゴルゴ13がたくさん出てくるけどなぜか許されるんだ。
雑魚吸血鬼をボコって得た金でギャンブルをして負けて雑魚吸血鬼をボコって得た金で蕎麦を食うこのテンポが天才的だ。
悪党が歴史を改変してまで「絵がうまくなって漫画家になりたかった」という仮初の夢を叶えた場面なのだがこの世界の手塚は嫉妬でヤバイことになってそうだ。
こち亀のこれは両津が犯罪者を更正させて犯罪や事故を未然に防ぐという警官としての仕事の一環を何もしたくないから全力で屁理屈をこねているというギャグなんだ別に真理をついた格言とかじゃないんだ。
悪事をすると地獄に落ちるぞと説かれなければ悪事をやめられないていどの人間は心配せずともどうせ地獄ゆきですよガハハハハ
ショーペンハウアーの『自殺について』は講談社から漫画訳が出ているが(正直あまり良い作品ではない)自殺が結局無意味だとする理由もちょっと単純化しすぎている感じがする。少なくとも原著知らずに読んだらただの坊主の説教ジャンと受けとって落胆する気がする。