ちなみに、昭和43年頃に体調を崩したことは、「主婦の友」に掲載された自伝の中でも触れられています。しかし、高校時代の初恋のことまで書くあたりが、実直な横山先生らしいですね。(^_^)
⑬ということで、さっそく個人的に作成している「横山光輝作品リスト」のこの作品の備考欄に、ブラム・ストーカー著「吸血鬼ドラキュラ」を参考にしたと補足しておこう。(笑)
⑫吸血鬼に血を吸われる少女の名前がルシーで、吸血鬼の研究家の名前がヘルシング博士というように、小説に出てくる登場人物名と同じであることから、創作の参考にしたのは間違いないんじゃないかと。
⑪横山先生はこの小説をさっそく読んで、そのダークホラーでミステリーな内容に触発されて、翌年「墓場からのぞく目」を創作したんじゃないかと思っています。
⑨この「墓場からのぞく目」と「紅こうもり」は、近年発行された講談社の横山光輝初期作品集6「闇におどる猫」の中に復刻収録されていて、比較的安価に入手が可能ですので、興味が湧きましたらぜひ手にとってみてください。
⑧村を訪れていた少女の友人や吸血鬼の研究者の手によって、十字架と太陽の光とクイによって滅され、本体の黒い影のような吸血鬼の方も棺桶の中で寝ているところを襲撃され、胸にクイを打たれて消滅するという物語になっていました。
⑦ちなみに「墓場からのぞく目」の内容はというと、ある少女が黒い影のような吸血鬼に何度も血を吸われるうちに同じ吸血鬼へと変貌し、村の子どもたちをさらっては血を吸うようになったことから、
③そして、ガイドブックの巻末に付いていた吸血鬼少女漫画年表でも、トップバッターとしてこの作品が載っており、その後に石森章太郎氏の「きりとばらとほしと」(昭和37年「りぼん」)などが続いていました。
②この本で紹介していた横山作品は、昭和33年の月刊「少女」に連載された「紅こうもり」で、あらすじの紹介とともに、「この作品が少女まんがに吸血鬼の登場した最初の作品かもしれない」とのコメントが付いていました。
⑫ちなみに、「宇宙の監視」では主人公レイヴンのパートナーとして寄り添う女性が登場して来ますが、「V-7」ではその役割の一部を主人公の姉に変えてしまったあたりに、横山先生の嗜好が現れているような気がしますね。(笑)
⑪「宇宙の監視」は、高次元の存在が人類の進化を見守り、導いていくというもので、全く別の物語と言ってもいいんじゃないかと・・・。まあ、少なくとも、「V-7は、宇宙の監視のパクリ」と言われる筋合いは無いんじゃないかと思いました。(^_^)
⑩直接相手を倒すという戦闘シーンは一切無く、主人公レイヴンも敵の心を読み、言葉で説得するというタイプの冷静な男で、結局誰も殺さずに終わりました。またメインテーマについても、「V-7」が超能力者たちの人類からの独立だったのに対して、