勝小吉26歳。摩利支天の神社の神主に頼まれて、「亥の日講」のメンバー集めに尽力した小吉。亥の日の祭当日になり、小吉も参加しますが、神主の態度に腹を立て、途中で帰ってしまいます。
マンガ『夢酔独言』五十八話(1/4)
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「本所猿江に、摩利支天の神主で吉田兵庫という者があった。友達が大勢この弟子になって神道をして、おれにも弟子になれと言う。
おれは兵庫を訪ねて親しくなった。
兵庫が言うには、
『勝様は顔が広いから、私の社に、亥の日講というのをこしらえてくださいませ』
ということだった。」
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「『この講の連中は、つまるところ、おれが骨折ったお陰で集められたんだ。それを有り難いとも思わねえらしく、兵庫が好き勝手抜かすのは物を知らねえからだ。おれは講を抜けるから、兵庫にそう言ってくれろ』
とおれが言うと、友達がいろいろおれを説得した。」
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「『兵庫には会ってやるが、他のやつらには、よくよく口止めしておくんだな。もしも昨日のことを漏らすやつがいたら、それは世話人が嘘をついたことになる。その時は片端から斬ってしまうつもりで来たから、よくよく言い聞かせておきなされ』
と脅してから、迎えの者を帰した。」
勝小吉18歳。亥の日の祭の宴会で神主の態度に腹を立てて途中退席した小吉ですが、翌日、再度宴会が催されます。そこで今度は神主の甥にケンカを売られる小吉ですが…。
マンガ『夢酔独言』五十九話(1/4)
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「それから、一同がいろいろもてなしておれの機嫌を取った。おれは酒が嫌いだから、人々が酔って騒ぐのを眺めていた。
兵庫の甥に大竹源次郎というひとがあった。そやつがおれが兵庫を『裏店神主』と言ったのを聞いて腹を立て、宮川を騙して昨日の顛末を聞き出したようだった。」
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「『小吉は要らぬ世話を焼く。宮川のことで、伯父に大勢の前で恥をかかせおった。これからはおれが相手だ。さあ小吉、表へ出ろ』
大竹は、御紋服を着ているくせに、鉢巻に片肌脱ぎという有り様だった。それでおれの真向かいに立ってジタバタしているから、おれも言い返してやった。」
テステス、とりあえずここは埋めました。
兄の役所から年貢の金を盗み、吉原で使い込む小吉。
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勝小吉28歳。亥の日の祭で、神主の甥とケンカになり、刀を抜く騒ぎを起こした小吉。周りの人の仲裁で騒ぎは収まりますが、今度は仲直りの印に、大嫌いな酒を飲むよう勧められてしまいます。
マンガ『夢酔独言』六十話(1/4)
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