勝小吉21歳。二度目の家出から連れ戻され、妻の妊娠と、座敷牢へ入るように告げられますが…。
マンガ『夢酔独言』五十三話(1/4)
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「それからいろいろ工夫をして、ひと月も経たないうちに、檻の柱を二本抜けるようにしておいた。だがよくよく考えてみたら、みんなおれが悪いから起きたことだ、と気が付いたから、檻の中で手習いを始めた。」
#はやおき訳
勝小吉24歳。3年座敷牢に入れられていた小吉ですが、檻を出て、就職活動を始めます。過去の悪行がたたってなかなか役をもらえない小吉ですが、にわかにまだ見ぬ息子のことが気になりだし…。
マンガ『夢酔独言』五十四話(1/4)
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「『息子が三歳になるから、私は隠居をして家督を譲りとうござります』
と、手紙で言ったら、親父は、
『それは悪い考えだ。これまでいろいろ不埒があっただろう。一度はご奉公して、世間の人の悪評を静め、養家へも孝行して、そのうえで好きにしろ』
と言ってきた。」
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「ある時、頭が、
『配下の者は何事も隠すが、お主は行跡を残らず答えたな。隠密に探らせたところ、申していたよりは事は大きいが、今は改心して何よりだ。近いうちに取り立ててやろう。精勤しろ』
と言うから精を出して、合間には剣術の稽古もした。」
勝小吉24歳。座敷牢に入っていて会ったことがなかった息子に、会いに行きます。
※息子(勝海舟)による父・小吉評を元にしたおおむねフィクションです。
マンガ『夢酔独言』五十五話(1/4) #漫画が読めるハッシュタグ
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「(父・勝小吉について)人並外れたところがあり、一度承諾したことは必ず実行し、身体は大きく若い頃から撃剣を好んでいた。」
#勝海舟
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「おれは一体、文學が大嫌ひだ。詩でも、發句でも、皆でたらめだ。何一つ修行したことはない。學問とても何もしない。」