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「丈助は立替金を勘定した帳面を二冊こしらえて、一冊は自分の控えにして、一冊は孫一郎に渡した。
岡野の者は立替金を払うことができないから、今度は難癖つけて丈助を追い出そうとした。すると丈助は利口だから、ある晩、孫一郎が酔っている隙を見て、孫一郎の帳面を焼いてしまった。」
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「岡野の縁者が丈助と話し合ったが、孫一郎側の証拠が失われたから、丈助が要求する金額が、水増しだと言うこともできない。
そうこうするうちに、丈助が、ご老中の太田備後守殿に駕籠訴をした。」
車椅子ver.2。
背もたれが頭まであった方が安心感がある(し居眠りできるか)と思って背もたれ長いヴァージョンにしましたが、夏場は暑いかもしらん。あと、主人公のトレードマークであるロングヘアが後ろからの図だと隠れるのがどーか…。
勝小吉37歳。立替金返済を岡野家に求めて、ご老中に直訴をした大川丈助。そこから騒動が重なり、岡野家は前代未聞の危機に陥ります。
マンガ『夢酔独言』百十話(1/4)
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「丈助がご老中に直訴したものだから、事態がややこしくなってきた。
丈助の身柄は岡野に引き渡しになった。頭(かしら)の遠山安芸守から通達があるから、岡野は丈助を引き取って、長屋へ押し込めて宅番を付けた。」
#はやおき訳
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「『お前さんが岡野の地面に居ながら、あれ程のことをただ見ているとは、どういう訳だ』
と聞くから、
『それはこういう訳だ。これまで食って行けない家計を、おれが骨折って食えるようにしてやったのに、丈助を雇うなと言ったら、おれを追い出そうとしたから、ケンカをしたんだ』」
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「また夜になって、頭が他の御帳衆を二人遣わした。明日はいよいよ御届けになるというから、岡野の親類どもが残らず集まって話し合っていたが、前代未聞のことだと思った。
その日は虎之助が家に来ていて、おれは一日家に居たが、夕方、また丈助が宅番所を抜け出した。」
勝小吉38歳。地主・岡野孫一郎一家の騒動に知らん顔を決め込んでいた小吉でしたが、島田虎之助に諭され、ついに騒動に介入します。
マンガ『夢酔独言』百十一話(1/4)
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勝小吉(夢酔)38歳。地主岡野家の騒動に介入し、339両(+諸々経費)を用立てることになった小吉。摂州にある岡野家の知行所へ向かい、そこで金を受け取る計画を立てますが…。
マンガ『夢酔独言』百十二話(1/4)
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