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「それから同流の下谷辺りや浅草、本所で他流試合をする者は、皆おれの指図の通りにした。おれは二尺七寸の刀を差して、先生づらをしていたよ。
他流試合の中興の祖はおれだ。」
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「売るものもいよいよ尽きてきて、しまいには武器を売り払った。長年手を加えて拵えた物だったから惜しかったが、仕方がないから残らず売った。売る時は、拵える時の半分にもならないものだ。
しまいには四文の銭にも困った。まったく、地主の支払いを立て替えたせいだ。」
勝小吉30歳、息子麟太郎(後の勝海舟)9歳。犬に噛まれて重傷を負った息子の元へ、小吉が駆けつけます。
マンガ『夢酔独言』七十二話(1/4)
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このへんはフィクション演出です。
江戸城でのお役目終了を知らされる麟太郎。
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「地主へ地面を返す礼に、
『ご心願叶ってお代官になられましたら、五年も持たぬだろうから、せいぜい失脚せぬよう励みなされ。もし今言ったことと違ったら、生きてお目にはかかりませぬ』
と言ってやった。
『なぜだ』
と聞くから、葉山がどんなやつか、あらましを説明して帰った。」
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※このへんはフィクション演出とゆうか、原作にないくだりです。
息子麟太郎の運命の人・徳川慶喜さんの誕生です(今改めて調べたら、誕生は前の年でした)。この後別に出てこないけども…。
勝小吉30代頃。友達が金を騙し取られた話を聞き、騙した男を訪ねる小吉。男の弱みにつけ込もうと、小吉は騙した男と仲間のフリをしますが…。
マンガ『夢酔独言』九十五話(1/4)
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