勝小吉31歳頃。道楽者の地主・岡野孫一郎を隠居させた小吉。その後も次々トラブルを起こす隠居に手を焼く小吉ですが…。
マンガ『夢酔独言』七十九話(1/4)
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勝海舟談『氷川清話』より、海舟の父・小吉と親しかった行者のエピソードです。
マンガ『夢酔独言』六十八話(1/4)
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「ある時、地主がお代官になりたいと言うから意見を言ってやったら、ひどく腹を立て、葉山孫三郎という手代と相談して、おれを地面から追い出そうとした。そこで葉山孫三郎が来た時に、山口の家へ入れて、お代官の勤め方について話してやった。」
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「地主の土地には借家が九軒あったが、誰も土地代も家賃もろくに払わないから、皆叩き出して、おれの友達を呼んで代わりに住まわせた。その後は支払いが滞ることもなくなったから、地主も喜んで、『やれやれ』と言っていたよ。」
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「地主の当主で岡野孫一郎というのが道楽者で、ある時揚代が十七両たまって、吉原の茶屋に訴えると言われて困っていたが、いつものことだから誰も世話をしなかった。おれは昨今越してきたばかりで事情を知らなかったから、金を工面して済ましてやった。」
#はやおき訳
勝小吉30歳頃。道楽者の地主のために金の工面をする小吉ですが、それがきっかけで金に困るようになってしまいます。ある時、地主の奥方から、「当主を隠居させて欲しい」と頼まれますが…。
マンガ『夢酔独言』七十八話(1/4)
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勝小吉30歳。9歳になる息子の麟太郎が、犬に噛まれて重傷を負います。医者に「今晩にも命が危ない」と告げられた小吉ですが…。
マンガ『夢酔独言』七十三話(1/4)
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「利平はまた兄貴の家へ戻って来たが、家来どもが邪魔にしてかわいそうだったから、おれが世話をして坊主にし、千個寺参りに送り出した。間もなく戻ってきたから、谷中の感応寺の堂番に入れた。」
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「岡野は年二百両でやりくりしていたから、それを三百三十両にしてやった。
雇っている者どもにはそれぞれ一年分の手当をつけて、稽古事もできるようにし、馬まで買わせ、千五百石にしては少し贅沢過ぎるくらいにしてやった。
借金が五千両ばかりあるから、暮らしを維持するのも大変さ。」
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※このくだりはフィクション演出です(柳亭種彦さんと勝小吉が親しかったという勝海舟由来の情報より)。