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「丈助一件の礼に孫一郎から、
『丈助への返金の残りは使ってくだされ』
と言われたが、それでは暮の孫一郎の生活費もままならないから、一文ももらわなかった。岡野で相談して、木綿の反物を一反くれた。
世間ではおれに百両ももらえばいいと言ったが、おれはそうしなかった。」
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「『もはや他に言うことはない。時服は村役人の家に預けるから、汚れぬようにしろ』
と言って、脱いで広蓋に載せて、喜三郎にはおれの刀を渡した。
『これで介錯しろ』
前もって江戸で作らせて持ってきた、首桶を出させた。一同へ向かって、
『頼んだこと、よくよく心得ろ』」
#はやおき訳
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「岡野の縁者が丈助と話し合ったが、孫一郎側の証拠が失われたから、丈助が要求する金額が、水増しだと言うこともできない。
そうこうするうちに、丈助が、ご老中の太田備後守殿に駕籠訴をした。」
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勝夢酔(小吉)38歳。摂州の村で交渉を続けていた夢酔ですが、決裂したので切腹すると宣言します。
マンガ『夢酔独言』百二十話(1/4)
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「貧乏の 徳利はたれか もゝとせの 有無のさかひに 咲やこの花」 見山(島田虎之助)
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「一度、伝蔵という借馬引きの馬を借りて、隅田川へ乗りに行った。土手を思いきり駆け回ったが、どこかの拍子で力革が切れて、鐙を片方川に落とした。そのまま、片鐙で帰ったことがある。」
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「翌年夏だが、遠州掛川外れの、天宮大明神の神主・中村斎宮の息子で、帯刀というのが、国から江戸へやって来た。」
#夢酔独言