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「その時は、二尺五寸の太刀を差していた。山の宿中の女郎屋が、三日間見世を閉めた。が、大事にならずに済んだ。
その他、あちこちでケンカを何度もしたが、たいてい忘れてしまった。」
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「その後、初之丞殿は一橋家へ養子入りし、同家へ海舟先生を召し出すという御内命が出た。先生が家督を継いでからとのことで、夢酔君は隠居の願いを出したが、初之丞様殿は逝去され、先生が家督を継ぐのに間に合わなかった。」
(※『海舟伝稿』より意訳)
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「天保の大飢饉の時には、おれは毎日払暁に起きて、剣術の稽古に行く前に、徳利搗といふことをやつたヨ。これは、徳利の中へ玄米五合ばかりを入れて、その口へはいるほどに削つた樫の棒で、こつこつ搗くのサ。」
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「翌朝、代官の新右衛門を呼んだ。
『今日は少しばかり、おれにいいことがあるから、七つ過ぎから、村方一同に酒を振舞ってやりたい。金は渡すから尼崎で新鮮な魚を買って、吸物その他、良いものを用意してくれろ』
と言って、その日の献立を書いたのを渡した。」
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「三、四人が喜三郎にすがりついて、
『少しの間、お待ちくださいませ。一同が一言、申し上げることがあります』
と言った。喜三郎が、
『早く言え』
と言ったら、
『先ほど仰せの儀には、恐れ入りました。我々の家財を売ってでも、金子は用意いたします』
と言いおる。」
#はやおき訳
(3/4)
「『この度、其の方どもの地頭の余儀なき頼み故に、おれも病身をおして上坂し、其の方へどうか頼むと言ったのだ。それを見くびって取り合わず、此の方に向かって竹槍三昧、どういうつもりでそうしたのか聞こうか。答えによっては大坂町奉行へ話し、明日究明するから、説明してみせろ』」
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「丈助は立替金を勘定した帳面を二冊こしらえて、一冊は自分の控えにして、一冊は孫一郎に渡した。
岡野の者は立替金を払うことができないから、今度は難癖つけて丈助を追い出そうとした。すると丈助は利口だから、ある晩、孫一郎が酔っている隙を見て、孫一郎の帳面を焼いてしまった。」
勝小吉36歳頃。賄い用人になった大川丈助は、立替金の返済を岡野家に求めます。返済できない岡野家が対応に困っていると、丈助はご老中に直訴します。
マンガ『夢酔独言』百九話(1/4)
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勝小吉37歳春。小吉は息子麟太郎(後の勝海舟)の相弟子である島田虎之助を訪ね、江戸の盛り場へ遊びに誘います。
マンガ『夢酔独言』百六話(1/4)
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