今週のビッグコミックオリジナル1417号『徘徊先生』(伴茶影/はしもとみつお)は素晴らしかったです。
映画にしてほしい。1時間ドラマでも良質な作品になると思います。カニのおじさん役を誰が演じるか考えるだけでワクワクする。誰だろう。ダンカンとかいいなあ。
「ダメな自分を認めると自己肯定感が高まるのか?」というツイートを見かけました。ぼくは藤田和日郎『双亡亭壊すべし』が描こうとしているテーマに感覚が近いです。
「ゼンブ引き受けて そいで 自分をゆるしてやんな 大きな声で」
そこからじゃなきゃ始まらないこともある。
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ビッグコミック1519号、ちばてつやの『ひねもすのたり日記』。
『あしたのジョー』力石の減量と中国引き上げの描写、最高でした…あしたのジョーが大好きなのに、迂闊にもこの視点を重ねたことがなかった。
藤田和日郎『双亡亭壊すべし』最終巻を読みました。傑作でした。
30年前、『うしおととら』を読んだときにとても勇気づけられ、『からくりサーカス』にもその血は流れていたのですが、今回の『双亡亭壊すべし』はその血統であり、素晴らしいアップデートでもあり、かつ次への進化でもありました。→
特に最終巻は物語の収束であるのと同時に、藤田和日郎の自分語りでもあり、漫画家という生き物や表現者の業の話でもあり、その上で今回の大テーマ「赦すことと乗り越えること」に繋がって素晴らしかったです。
更新されたテーマに時代性があるだけでなく、血が通っているのが本当に素晴らしい。傑作。
『ムーミンパパの灯台守』ムーミン・コミックス/黄金のしっぽ
灯台守の恐怖譚を知ってから、改めて本を開くとより味わい深い。同録の『黄金のしっぽ』もかなりシニカルな作品です。おすすめ。
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行きつけの喫茶店に置いてある週刊漫画TIMES、9/24号の『瓜を破る』がとうとう胸アツ回に突入して、お昼休みにキュンキュンしている。
もう仕事しないで帰りたいなあ…
「ビーサン」と「漫画」の両方が大好きなぼくが、「この人はビーサンの気分をよくわかっているなあ」と心から思う漫画家は何といっても吉田聡です。彼の作品にはビーサンがよく登場する。
何てことのないコマだったとしても、その履き型や足の汚れ具合、だらしなさや解放感がとても好きです。
『機動警察パトレイバー』後藤喜一警部補の名言「助言はしてやれ。手助けはするな」もその文脈にあると思っています。後藤さん、カッコいいなあ。
面白かったアニメについて、目をキラキラさせて語り合う男子二人。それを見て、胸をキュンキュンさせる昼休み。
『雑貨屋とある』第28話(上村五十鈴)/週刊漫画TIMES 3491号
ビッグコミックオリジナル(1423号)のコラムの充実ぶりがすごい。
・鈴木敏夫『東京物語』
・角田光代『私だけの東京』
・北上次郎『小説はゆっくり読むのがいい』
・関川夏央『映画『東京オリンピック』再見』
コラムだから短いが、どれも読み応えがある。→