親子丼…。一番貧乏な三男がそのままハズレを受け取ったのとか、他の3人の兄弟がアタリかと思ったら実はハズレだったのとか、みんなあまりに素直過ぎて相続の揉め事を知ってる人間としてはリアリティが無いが、まぁ他の3人は金銭的余裕があるそうだし、たまたまみんな性格が良い兄弟だったのかもね。
黄昏流星群23巻読了。1本目「崩壊する星域」は、公認会計士のおっさんが息子の同棲相手に手を引いてもらうために自分の愛人にする話。息子は自殺未遂するし妻も能面セクロス浮気してるし息子から父への感情も重いし孫は子だし、扉絵や合間に挟まる能面の演出は怖いし、珍しくダークな雰囲気の話。
2本目「星界哀歌」は、少数野党の女性参議院議員が大学時代の行きつけの喫茶店のマスター(初体験の相手)に再会したら、実は自分が過去にタイムスリップしてた話。白日夢かもしれない。なんにせよ、ややSF。大学の近くには雀荘もあった。
黄昏流星群24巻読了。1本目「同星時代」は、義父の愛人が自分の同級生(元男)だった話。2本目「攻撃する運星」は、「申し遅れました、こづかいは毎月3万円です」な会社員が宝くじで4億円当たって、家族に内緒で自分だけで使おうとすると物を買ったりはできないからと芸者に注ぎ込む話。
3本目「星夜の贈り物」は、ラーメン屋の娘に流れ星に願われてやってきた顔が怖いサンタクロースが幸せを呼び込むSF回。2話で終わる短編で、珍しく主人公父娘にもそれぞれの恋人にも名前が無い。あと、24巻の話は全てサッカー日本代表やワールドカップの話が出る。2004年掲載だけど日韓W杯の影響か。
黄昏流星群26巻読了。1本目「悪霊の星」は、右肩に女の生き霊が憑いてるので一番好きな女と別れろと言われた男が妻と2人の愛人の誰が一番好きなのか考える話。3話でスッキリと終わるためオチも痛快。2本目「初老青春哀歌」は、中学時代にストーカーされてた中年男の現在を取材する話。純愛だった。
3本目「再星エボリューション」は、リサイクルブティックを経営するバツイチ女が元旦那にそっくりの男と会う話。なんて都合の良い記憶喪失と偶然なんだw 主人公が話の途中に普通に読者に向かって話し掛けてくるというメタフィクション的な演出を多用するのが面白い。
黄昏流星群27巻「五里霧の星域」読了。同窓会で再会した男4人組が、ゴルフコンペの帰り道に不思議な世界「五里霧」に迷い込んでしまうオカルト長編。思い浮かべたものが実体化してしまいそれが勝手に行動をするため、それぞれの初体験の相手とか、猟銃持ったヤクザや殺人犯が大暴れ。大変だ。
黄昏流星群28巻読了。1本目「輝ける晩星」は、独身女看護師が末期癌で入院してきた老紳士に恋をしたことで、不倫関係を精算して新しい人生に踏み出す話。ペッパー的なロボットが最後に感謝を伝えるプチオカルトあり。2本目「薔薇の刺星」は、37年前に同じ薔薇の刺青をした男女の再会。37年越しの恋。
黄昏流星群29巻読了。1本目「守護星奇譚」は、近所の豪邸に住む密かに憧れてた若い女を夜の街で見かけたら実は娼婦で、実は死神から主人公を守護(まも)る霊だった話。この作品では死神も悪魔も天使も普通の格好をして出てくる。まぁ星新一作品でもよくあれは人間の勝手な想像だと言ってた気がする。
黄昏流星群30巻読了。1本目「社長の星春」は、敵対的買収を仕掛けられた社長がイメクラで会った相手は実は…という話。不倫はしたけど爽やかなラスト。2本目「隣の星人」は、隣人男性を殺し屋だと疑う話。2007年はまだ隣人が挨拶に来ないと怪しまれる時代だったかどうか。殺し屋たるもの全裸で鍛える。
黄昏流星群32巻読了。1本目「さ迷う惑星」は、心筋梗塞で倒れた男が幽体離脱状態になってしまってたら、同じ境遇の女性と出会って幽体不倫セックスして、身体に戻っても記憶が残ってたら雷門で再会しようと誓う話。相変わらず物語のバリエーションがエグい。ちなみに、幽体が身体に戻る時はこうw