「魔王軍屈指の実力者の筈のクヴァールは何故七崩賢に入ってないのか」問題、七崩賢にカウントされる条件が「人類に決して扱えない魔法の使い手であること」だとすれば、ゾルトラークが人類でも扱える程に洗練された構造を持っていたから除外された、という話になるので、何とも皮肉ではある。
あと、「逆境に陥ると生き延びる為の力を発揮する」という意味ではカイジにも近いけど、その時に採る行動が全部クズムーブというのが違いと言えば違いではある。
「自分の借金のせいで子供が学校で虐められてる…」
↓
「そうだ!他の債務者の子供を狙えば取り立ても捗るぞ!」
おお、もう…。
「おーい竜馬」の禁門の変の話、真木和泉が楠木正成を持ち出した瞬間、「バンデット」の正成が突如乱入。
和泉「心が楠木正成なら…よいではないか!」
正成「わかる。お前もとにかくひりついていたいんだな(ニッコリ」
和泉「違う、そうじゃない」
と脳内トークが始まってうーんこの。
つまりは昔の幽白にあったこれですよ。他愛無いかもしれないけど、毎週、あるいは毎月の楽しみがあれば、人間、「せめてそれまでは死にたくない」と思えるもので、これこそが、漫画に限らず、娯楽の最大の効能じゃなかろうか。
「バンデット」における楠木正成は割とガンギマリ系の人ですけど、登場人物全体で見れば比較的マシな方です。なんせ他に出てくるのがこんなのばっかりなので。主人公も一応何でもありの悪党キャラなんですが、他がとにかく濃いので、相対的に常識枠というか、驚き役枠になる事が多くて、おお、もう…。
魔族全体の敵を倒す為の戦力集めの時ですら、
「面倒臭いから嫌」
「断ったら殺すぞ」
「しょうがないな」
が基本になってたり、魔王軍崩壊後は多くて数人程度の集団しか出てこない辺り、魔族は個人主義以前に、そもそも「社会」を構築する能力がないんじゃなかろうかという感がある。#フリーレン
ここでアウラの特性として「計略も使える」と書きましたけど、アウラ編の序盤で出てきた魔族の「交渉」のこのズレっぷりと比べると、使者を立てて和平交渉をやってる時点で「ある程度は人間を理解できてる」「その上で相手の考えを逆手に取って罠を仕掛けてる」訳で、大したもんですよ。#フリーレン https://t.co/p6chs3hW7S
後のマハトの回で件のネタと同系統の欲を出した連中が都市ごと滅ぼされた訳で、魔族が人間と全く異質の存在であることを理解してるフリーレンが、そんなリスクの高い命令をするってのは、まあないよなと。まさに「ともあれ魔族は滅ぼすべきである」ですよ。大フリーレンかく語りきですよ。#フリーレン
フリーレン世界の魔族、他の作品で一番近い存在は「寄生獣」のパラサイトじゃなかろうか。「人を食う」のが種族の本能としてあって、人間に近い姿・言動を含めた他の要素は、全て人を食いやすく&己が生き残りやすくなるように獲得したものに過ぎないという。