博士ではなく、うるるの言うことを聞こうとしている長井。「ここからはうるるの提供で番組をお送リシマス」はただのギャグとして読み流していたが、序盤から「スポンサー」という比喩表現があった事を思うと案外重要なのか？

三巻から登場する新ヒーロー、マッハエース。ストーキング癖のある最低な人物だが、めちゃくちゃ作画コストをかけて一峰大二風の絵柄で描かれている。長井はラクガキみたいな姿なのに、なぜ。

うるるとマッハエースの語彙が「ひきょう」の一点だけカブるの、不思議なんだよな。うるるはこういう昭和のアニメ特撮的センスを嫌ってるようなのに。それに暗黒科学ってゴーグルVの……

「ダウナー系の主人公が孤独にグダグダやったまま終わる物語」、それはIOの人生だったと言われたら納得してしまいそう。でも第三世界の長井は終わってない筈なんだよ。

手元にある一峰大ニ作品は、物理書籍だと黄金バット（オンデマンド版）ぐらいかな。アニメ版と違って明確に人間性を備えたバットさんだ（やや語弊のある表現）

一峰大二版ザボーガー、問答無用の迫力と微妙なシュールさがある。サイボーグの体重が重いのはわかるが、ハイヒールが地面にめり込む絵面はすごいよ。明日以降じっくり読みます。

一峰大二版電人ザボーガー、自分の目を疑うようなド迫力異常アクションが見られるので、オススメ。あの無茶苦茶な変形メカニズムがアクションに生かされているのを見た時は本当に驚愕の声を上げた。鉄拳かぶと割りが自動車ロボット・ブルガンダーの急所にヒットするのもすごい。ロボットの急所？

なおザボーガーはかたおか先生の円谷ヒーロー漫画とは逆に、「ページ数に余裕があるせいでたまに無駄なコマが発生してる」と感じることがある。我ながら失礼な発言だと思うが、この見開き右側ページのまどろっこしさにはかなり首を傾げる。活劇パートは本当に素晴らしいのだが。

主題歌の歌詞を引用するカドカワデジタルコミックス、私がながいけん漫画を読んでしまったせいで「ファーザーの妄想や長井の宇宙人に謎主題歌が流れるやつ！」と思ってしまう。主人公の言葉を無視して使命を託す師匠も「大好きな博士」っぽい、それはともかく正座したまま背後の敵を刺すのスゲエ！

怪傑ライオン丸を読んでます。変身ヒーローと怪人と西部劇要素のある奇抜な世界なのに、「白土三平風の忍者劇画だ！」という印象を受けるのが不思議。変身忍者嵐を読んだときも「忍者劇画というジャンルがこんなに陰惨なドラマを描かせたのか？」と感じたのですが…影響力凄かったんだなあ、白土作品…

個人的なベストバウトは、シグルイめいた独特の構えで始まり「斬りながら投げる」という壮絶な技で終わったガマウルフ戦です。胸から頭に向けて斬るため刀を逆さにしている。異常なのに理屈が通っている！

巻末にはうしおそうじの別名・若林不二呉によるサンケイ新聞版「風雲ライオン丸」の前半を掲載。画風の違いに戸惑うが、時代劇と西部劇が融合した世界観が冒頭2ページだけで伝わるのは楽しい。馬の名前は「しぇーん号」。