立花隆の業績で「田中角栄研究」ばかり紹介されてる印象だが、2005年の「天皇と東大」はもっと評価されていいと思う。明治維新後の日本の高等教育がいかに設計され、そこで知識層がいかに形成され、なぜ15年戦争に至る崩壊をもたらしたかを活写している。蓑田胸喜とか平泉澄はこの本で名前を知った。
ロッキング・オン。俺が読んでた1980年代はフルネームか頭文字で「RO」と呼んでた。当時の編集部員も同様だった。「ロッキン」だと同時期に音楽選科社から出てた雑誌「ロッキンf」と混同されるので、「グ」をきちんと発音することが推奨された。
「ロキノン」という表記を初めて見たのは2002年の「渋松対談」の挿絵「山本直樹の72dpi」。21世紀になって出来た呼び方なのか。それとももっと前からみんなそう呼んでたのか。田舎じゃ周りに読者なんかいなかったからわからん。
年寄りの昔話終了。
藤子不二雄「トキワ荘物語」から石森・赤塚両氏によるシネスコまんがの試み。見開きいっぱいで上から3コマ。出版社への持ち込みは拒絶されるもその打開策が大胆。 https://t.co/YepIm0o777
ちなみにこういう話。
マンガでは電話線がモジュラーケーブルになってるけど、1978年当時だと受話器直つなぎが本当。すごい力だ。
絵が入ってこないのは、手塚さんが絵コンテを上げないからです(笑)。坂口さん何も悪くない。
8月6日なので山岸凉子「夏の寓話」(1976)から。作品の破壊力を考えるとうかつに重要なコマやページは紹介できないので、構成上差し障りのないページを。
読んで驚いてほしい。今でも文春文庫で入手可能。
https://t.co/tFKMOMk0hM