中学生の頃は「ナチスに協力しちゃう狂信者」ぐらいの印象だったアドルフ・カウフマンは、今読むと「正義のために生き、秩序の維持のために奔走する立派な男」です。彼はただ生粋のドイツ人として生まれ、育っただけ。
だからこそ彼の人生が無に帰すこのシーンは最高に胸を打つ。屈指の名シーン。
『進撃の巨人』、ファンタジーなのに実社会のあるあるが詰まってるのホントすごいよな。
・巨人と戦う力を高めた者ほど巨人から離れられる茶番
これめっちゃよくあるよね。
死ぬほど勉強して学術能力を高めた人はなぜかコンサルや金融に行ってしまい、研究や教育に誰も残らない、とかが完全にこれ。
あとこれもあるあるでヤバい。
「憎いと思っていた上司を降板させて自分が同じ立場になったら、全く同じことをすることになった」という経験は大多数の人が持ってそう。
「憎まれ役は必要だったんだ」ということは、自分がその立場に立たないと分からないものですよね。
そして、これは完全に困ったインフルエンサーワナビーですね。
「はみ出し者の自分を肯定するために善良な市民をバカにしてしまう」っていう。
インターネットにめっちゃいるわこういう人。「オレはお前ら凡人とは違う!敷かれたレールの上を走るのはまっぴらだ!」っていう。誰とは言わんけど。
このシーン、僕が今まで破綻させてきたあらゆる人間関係を思い出してツラくなるな…。
昔の恋人・友人・ビジネスパートナーなどの顔が一斉によぎるぜ…。
たとえばこれ、マンガ『ブルーピリオド』を読み返す度にスクショしてしまうシーン。最高。
「超刺さる~!保存しよ!」と思ってスクショしたら「あっ既に保存してた」って何回もなりました。
「非合理的ながらも、一緒に溺れないと見えない景色がある」という議論が自分に超刺さることを自覚するね。
『ブルーピリオド』、未だに読んでない人がいるのが信じられない名作なので皆読みましょう。
クリエイターの「好き」「評価」「努力」「苦悩」あたりのテーマがバチバチ苛烈に描かれていて、スクショの手が止まりません。文句なしにオススメ。
https://t.co/NKFgm6zUvB
とりあえず1巻読んだ。
感想は「静かなマンガ」。とにかく静か。セリフが必要最小限しかない。
この手の日常マンガって普通「友だちとの掛け合い」が中心になると思うんだけど、基本一人で行動してるのが斬新ですごい。
と感心していたら、原作がラノベだと知った。なるほど小説っぽい静かさだ。
5巻まで読み終わった。
ようやく女子高生日常マンガっぽい友情の感じも出てきたけど、やはり一貫して「静謐さ」は保たれている。
ハイテンションなボケ・ツッコミはほとんどない。よくできたVLogを見るように、静かに読める良いマンガ。
この手の日常マンガの中ではトップクラスに好きかも。
『クレヨンしんちゃん』を読んでたら、みさえさんが同い年なことが発覚した。
「めちゃくちゃ大人」だと思っていた人がもはや同い年であることの衝撃がすごい。
思えば、17歳になったときも工藤新一と同い年なことに気づいて愕然とした記憶がある。
35歳になったら島耕作と同い年でビビるんだろうな