高橋真琴『さくら並木』のフキダシもどき。形態的にはフキダシと同様の役割を担いつつ、書かれた言葉がコマの外側にあることが実に奇妙な魅力になっている。コマの外側に置かれていた言葉が少女まんが表現に独特のスタイルと結びつく可能性も匂わせる。
米沢記念図書館におけるリアル展示は今週で最後です。なんとも名残惜しい。明日もう一度見に行こうかなあ…
#少女マンガはどこからきたの
えんどコイチの「アノアノとんがらし」は少年チャンピオンに連載開始してから10週間のうち9回カラーを飾ったという編集部の猛プッシュぶりが印象に残る。デビュー作「遠足の日」は「死神くん」のプロトタイプとなる名作で、泣ける作品も得意としている。
#くらもちふさこ展
私の偏愛しているくらもちふさこ作品として鉄板のひとつがくらもち短編の最高傑作のひとつといえる「セルロイドのドア」。このあとストーリーは全く想像を絶する展開に突入するのですが、この祈りの名場面はとても効いています。
宍戸左行の有名な「スピード太郎」は、今の4コママンガのように、縦進行で進行するのだが、コマ割りが横進行に沿っていて、おかしな視線誘導を引き起こしている。これが「?なぞのクローバー」では横進行になったことで全て解消されているが、このスピード太郎のコマ割りの意図はまだ読み解けていない
みやぎひろみの不朽の名作「ピクニックに行こう」。
隣のページに曽根富美子の名作「親なるもの 断崖」が載っているのが掲載誌の宙出版『プリティーハーイ』の立ち位置を示しているが、決して売れる雑誌ではなかった。
みやぎの歴史的功績はレディースコミックに女系家族を持ち込んだこと。素晴らしい
展示の最初にはデデデデを持ってきています。導入にこの作品を持ってくるのは正解でしょう。独特の世界観を展示にうまく反映させてありました。
#人生で一番読み返した漫画
芳成かなこ『赤い鳥ことり』
新人のデビューコミックスのなかでは完璧な傑作の一つ
忘れられているが少女マンガ史上に残るあきの香奈以後の名著
男の子をナンパするデビュー作から
失恋ものの傑作
クラスで孤立している女の子を描いた表題作と
全作レベルが高い