あと、この本で注目すべきは、作品紹介
勿論、許可なんか取っておらず、五島先生が頑張って真似している
でも、「荻生」望都と間違えるなんて、当時は今ほど有名でなかったとしても、問題あり過ぎ
里中満智子先生や山本鈴美香先生の模写も味わい深い
でも、「燃えろ!スパイク」はほとんど落書きだな…
水木しげる先生に関しては、実は詳しくない
読んだ範囲から「土着的」というイメージがあったが、貸本まんが復刻版「墓場鬼太郎⑤」収録「おかしな奴」に、現在から見ても洗練された美女の描写があって、目から鱗が落ちた
このように都会的な美女キャラは他作品にもあるのだろうか?
ちょっと気になる
あくまで個人の感想だが、青江雪生先生「地獄に続く部屋」に、呪みちる先生を彷彿させるコマがあり、気になっている
単なる偶然に過ぎないだろうし、また、「全然似てない」と言われたら、そのような気もするし、モヤモヤしている
まあ、こんなことをネチネチ考えている時点で、ネクラであることは確か
巻末の読者コーナーには、当時、18歳(!)の川崎三枝子先生の自己紹介マンガがあって、本編との落差が非常に味わい深い
これは第一回とのことで、第二回がめっちゃ気になるが、次回予告にある「ガラスの人形」って実在するのだろうか?
もしも、詳細をお知りの方がおられましたら、教えて下さいませ
少女漫画の巨匠、山岸凉子先生
幅広く描かれているが、このタイトルにはのけぞった
「学園のムフフフ」(1974年?)
学園ラブコメ(?)だが、ギクシャクした絵柄と内容のギャップが半端ない
「バカボン」(山岸リョーコのマンガを読むのだ!)やアニメ版「デビルマン」が出てくるのも味わい深過ぎる…
偏愛してるけど、作品を読むのが困難な、中島利行先生の短編「ナコとマコとしらなみと」(掲載誌不明)
「まゆみと結核の妹、奈津江は大の仲良し。二人は玉男という少年と知り合う。ある日、姉と玉男が海水浴に行った事を知った奈津江は…」という内容
悲劇ではあるが、溌剌としたキャラが今でも魅力的
白丸健二(橋本将次)「赤い都会」
バイク少年、大山太郎と、宝石店を次々と襲う怪人、レッド・サタンとの対決を描いたアクション漫画
ちなみに、レッド・サタンはロボットではなく、サイボーグ(?)という設定
当時の流行についてはさっぱりわからないが、もととなったTV番組等はあるのだろうか?
好美のぼる先生はエロ漫画も描いていたことはマニアには知られているが、実物を見たことはない
ただ、「呪いの首飾り」のコマを見る限り、エロ漫画の評価が低いのも納得
吊り目の陰険キャラを差し引いても、これ程、ときめかない下着姿の少女は珍しいのでは?
絵の問題か、サービス精神の欠如なのか…
怪奇漫画と思ったら、実は悲恋もの、森由岐子先生「死の花嫁衣裳」
孤児の真吾は網元の一家に引き取られ、そこの娘、桃代にいびられる。青年になった彼は、財産家の老夫婦のもとに養子に行き、友田章子と運命の出会いをする。が、肺病が彼を蝕んでいた…という物語
典型的な内容だが、既に完成している