ちなみに、好美のぼる先生「あっ！生命線が切れている」には「パコパコー」というサイレン音があった（何かヒワイだぞ） 個人的には、次のコマの木枯らし音「ピーュー」も好きです

脱線ついでに、「運命線は血みどろの蛇」では、救急車のサイレン音が「ピコピコ」になっている あくまで個人的な印象でしかないが、好美のぼる先生は擬音語や擬態語を、その場その場のフィーリングで決めていたのではないだろうか？ その自由過ぎる感性に、手描きの文字が相まって、非常に味わい深い

古賀新一先生で、呪文と言えば「エコエコアザラク」が定番だが、「生血を吸う幼女」にこんなのもあり 「暗保汰礼乃場加也露　於丹古那巣」 読み方は多分「アホタレのバカヤロ　オタンコナス」で、かなり腰砕け 温厚なイメージのある古賀先生だが、この作品の執筆中に何かイヤなことでもあったのかな？

ちなみに、「生血を吸う幼女」に、さがみゆき先生を彷彿させる頁があった（個人の感想です） 古賀新一先生はさが先生に（多分、池川伸治先生よりも）影響を与えている気がするが、頭の中はフニャフニャした思い付きだらけで、堅固とした考えにまとまっていない んにしても、猫を卒塔婆で刺し殺すって…

ちなみに、以下のページで、社長と悪代官はエロオヤジに限ることを再確認 このエロ社長（もちろん、ハゲ）、あまりにもベタなキャラで、逆に新鮮に感じた（半世紀も前からいたんだな～、こんなヤツ） 当然ながら、後で、ヒロインの恋人となる男に鉄拳制裁を喰らってます

（生臭い内容。注意！） 余談だが、「蝉を食べた少年」がいれば、「蝉でイッた青年」もいる （画像は故・畑中純先生「百八の恋⑥」より引用） 先生のマンガは、性の世界の深淵を覗き見る思いがする（けど、ほとんど読んでない…） ちなみに、「上手な」蝉もいるようなので、興味のある方は試してみよう

（エロあり。注意） ジョージ秋山「フィッシュ・ラーゲ」に、娘の股間に斧が叩き込まれる、凄惨な描写がある…かと思いきや、実は、斧が叩き割ったのは海亀という展開で、ズッコケた 「女性のお股」に「亀」…深い意味があるような、ないような… 多分、作者の単なる思い付きに過ぎないんでしょうがね

今はどうかは知らないが、昔のコロコロはやけに熱血だった 皆、小学生とは思えない闘志をみなぎらせている中、ビッグ錠先生の「塾師べんちゃん」だけは、ほにゃららムードで異彩を放っている 未読なので、わからないが、元祖「ドラゴン桜」なのだろうか？ それとも、「とどろけ！一番」のパロディー？

いつの日か、作品をまとめて紹介したいと考えている、黒田みのる ヌルい心霊マンガの印象が強いと思うが、オカルトと奇想が異種配合されたような、常軌を逸した作品の方が遥かに凄い 私の知る限り、まぐろに呪われる漫画なんてこれだけ 板前でさえ呪われるんだから、漁獲量規制どころの話じゃないよ!!

卓見に感銘を受けました おっしゃる通り、パワープロの漫画は全く絵柄の違うキャラが混在しておりますが、私の知る範囲で最もヘンなのは「あなたのからだにも悪魔が!?」 岡田あーみん作品に出てくるようなキャラが破壊力あり過ぎです ところで、このキャラを描いたのは、もしかして、黒田みのる御大?!

黒田みのると並ぶ、心霊漫画のもう一方の雄、つのだじろう先生も、御大の絵とアシの絵が乖離しまくっていることで有名だが、「マンガ日本の古典　怪談」収録の「和解」ではアシに丸投げしている様子 恐らく、御大は心霊写真の鑑定や心霊相談、ハレンチな春画の蒐集に忙しかったためと私は推測している

関一彦「続・人間狩り　金属都市」 貸本漫画のＳＦで、前編は読んでいないが、要は、ロボットに支配された地球人類の話 レジスタンスが起こったりするのだが、んなことよりも、画像の「ゴキン　ビューン　キーン」のコマがあまりに印象的 「ロボット→バネ仕掛け」という前時代的な発想が逆に新鮮かも