『覗いちゃだめよ』円住文平
謎のインディ出版社、浪速書房による謎の作家の単行本。って言っても多分これ、無許可で勝手に出してるんじゃないかなぁ。
同社「青春愚か節」の掲載作品はチャンスコミックに載ってたのと結構被ってたりして、何か繋がりがあるのかもしれない。が、全ては謎のままだ。 https://t.co/4qwRmOWy2z
『不死蝶伝説』香坂鹿の子
(1989 秋田書店)
ホラー短編目当てで買った本だが真説・桃太郎とでも言うべき「桃花童子」が素晴らしすぎてね。
男の娘桃太郎とイケメン主人公との切なく淡い純情、そして終盤の超展開は「そう来たかぁ〜ッッ」と唸らされる事間違いなし!
とにかく読んで欲しい!お願い!
しかし改めて思うにずーっと絶版になっていた『ばらの坂道』を復刻した青林工藝舎は素晴らしい仕事をしたね。
今の時代からすると間違った認識や表現があるにせよ、これはアシュラと同じく過酷な運命を背負いながらもそれに抗い生きる人間の物語で、その不条理な結末まで含めて人生を描いているんだ。
『良い子受難』高塚Q
クラスメートの連続自殺。彼らは皆「ヒカリスクール」という謎のサークルに通っていた。
お行儀の悪い子たちは「指導」を受け、良い子に生まれ変わるのだが。。
中原中也の詩をモチーフとした奇妙な味わいのある一編。
高塚Q先生、何処かでお元気にされておられるのでしょうか。