テレビとゲーム機があったらどーだっていうんかね。
そんな事言ったら蛭子さんなんか一億人ぐらい殺していても可笑しくないだろ。
『ザ・ムーン1972-73完全版②』
ジョージ秋山
ようやく読んだ。
老人の人権を守らなければいけないと説く一方で、春秋伯爵は己のエゴを剥き出しにして自分は悪くない、老人をもっと労われと主張する。
欲望は人間の本質であり、故にジョージ秋山先生の作品は世代を超えて普遍的なメッセージを放つ。
『夕映えの丘に』佐藤まさあき
疎開体験を題材にした漫画は多くあるが、これもその一つだ。
作品のトーンは全体的に重くシリアスだが、続けて『「堕靡泥の星」の遺書』を読むと同時期の話のはずなのにあまりの落差に軽くトリップ出来る。
本人の生き様がもう一つの作品になっているから凄い。
バルタン星人の民間人殺戮場面とか見ると、初代マンが移住の交渉が決裂した後に躊躇いなく母船を破壊していなかったら、将来こういうシナリオもあり得たのかもしれないと思ってしまった。
うーむ。
『ウルトラ兄弟物語』
スキマで無料配信しているので読んでる。
酒場とウルトラマンの組み合わせも新鮮だけど、ローリングスペシウムカッコいいわ。
漫画ならではの表現だね。
まんが安保春闘(労働旬報社)
前号の旭丘光志先生に続いて今回のヘッドライナーは中沢啓治先生。鉄工所で働く木村はスト破りを行い、同僚に「裏切り者」と責められるが。。
同年少年ジャンプに掲載された『ある日突然に』やこれらの作品を経て、『はだしのゲン』の連載開始へと続いていく。
浜慎二や矢乃藤かちすけなどひばりコレクター的にも美味しい雑誌だが、個人的には田中八郎の作品に衝撃を受けた。
もはや前衛の域にあると言っても過言ではない。
ヒットパンチ 1973.11.1(檸檬社)
剣アンナ目当てで購入。
初期のプレイパンチやSM誌では小坊大師、その他織田麗女と複数の名義がある。
基本イラストで持ち味を発揮する人だと思うが、漫画も独特の雰囲気があって好きです。
小4の科学 1972-12
中沢啓治先生の伝記漫画が掲載されている。
『ゲン』開始の前年、奇しくも最終頁の次頁「科学ごよみ」で取り上げられている人物が歴史上初の臨界に達した原子炉にして後のマンハッタン計画に繋がっていくcp-1の開発者であるエンリコ・フェルミであったのは何かの予兆であったか。
週刊サンケイ 臨時増刊(1973)
掲載の赤軍劇画。
原作は何れも朽木多加志。
鳴島生と岡部幸一は共に手塚プロ出身との事だ。
前年にも朽木&鳴島コンビで横井庄一さんをモデルにした作品を描いていたりとこの時期の週刊サンケイはかなり尖ってる。