フキダシに入るセリフは、量が多いと読みづらく読み手の負担になります。
説明をするようなセリフを避け、簡潔に読みやすく整理し「人物の表情+セリフ」でニュアンスを伝えると、スッキリと読みやすくなり、マンガ表現として効果的です。
ネームなしで仕上げたマンガは、自分らしさが滲み出て面白いマンガだったような気がします。
ネームで打ち合わせを繰り返すと、何が面白いのかどこが面白いのか分からなくなります。
マンガ少年でデビュー後、喰っていけないためマンガを断念。
その10年後、コロコロコミック藤子賞佳作で担当付きとなるが、やはり簡単にはデビューできなかった。
こんな事は当たり前のように起きるのだ。
怖い・・・。
専門学校のマンガ講師になるとは思ってもいませんでしたが、講師になったから「マンガ表現の仕組み」に気づけたし、「マンガのマンガ」を描くことができたし、今の自分が作れました。
道は自ずと造られていくものだと思います。
私の好みだけなのかもしれませんが、フルカラーよりモノクロの方が「伝わる」気がします。
色がついていると、色に惑わされて「余計な情報」にかき回される。
サイファーに着色したものと、それをモノクロにしたものです。
モノクロの方が伝えたいことが表現できている。
これ、コロコロコミックの昔のアナログ原稿です。
ホワイト修正をほとんどしていない事に驚きます。
今の私から見ると、凄くきれいに描いているなぁと感心します。
歳をとると描けなくなってしまうです、悲しい事に。