読者に分かりやすい「ストーリーマンガ」を描くための大切なポイント。
その2
主人公が誰なのか、ビジュアル処理で分かるように描いておく。
マンガ家になってみないと分からない「必要な才能」。
私には欠けていたもので結局最後まで身に付かず、今でも苦労してます。
これを思いついた瞬間に「マンガの構造の解説マンガを描いてみよう!」と決心しました。
全く同じ絵でありながら、コマ割りをする事で伝わり方が変わるのです。
「コマを割る」意味を感じとってください。
「マンガのマンガ/コマ割りの基礎編」より。
横に並べて比較しやすくしてみました。
学生作品をいくら見ても何が描かれているのか分からず、学生に状況説明をしてもらい、やっと理解できました。
それを元に描きなおしたものが左です。
フキダシに入るセリフは、量が多いと読みづらく読み手の負担になります。
説明をするようなセリフを避け、簡潔に読みやすく整理し「人物の表情+セリフ」でニュアンスを伝えると、スッキリと読みやすくなり、マンガ表現として効果的です。
知恵を絞って、「具体的に分かりやすく読みやすい表現」をプロの先生方が心がけて描いているから、「マンガは分かりやすい」のです。
ツイッターに載せた時「セリフが多い方が好き」と言われた事があリました。
「蓼食う虫も好き好き」だから「どうぞご勝手に」なのですが、マンガの表現で重要なのは「セリフ」ではなく、「セリフと絵の組み合わせ」が「効果的に描かれている」事だと理解してほしいです。
「チョコボのふしぎものがたり」のモーグリは、現実主義者。
ツライ人生を送ってきて、信じられるものはお宝(金)だけだと思っている。
でも、本当はそれだけでは無いことをどこかで願っている。
そんなキャラクターとして描きました。