「てれびくん」で1年間連載していた「仮面ライダーアギト」。
月刊で1回6ページ、1年間だと72ページ。
本になることもなく、原稿の返却もなかった。
残っていたのは、セリフの入ってないデジタル原稿の身。
自分でセリフを入れた最終話の2ページのみご紹介。
「小学生の読者に このギャグは伝わらない」と分かっていても、どうしても描きたくて描いてしまった、腰痛に苦しむ50代半ばの作者の自虐ギャグ。
これだけを見比べると、違いに気づかない人はいると思うのです。
「確かに違うけど、特に何の問題もないのでは?」と気にしない人は、「読みづらいマンガを平気で描いてしまう人」だと思います。
「夢」を「現実」にするには、歩み続けるしかないと思います。
途中で脱落しても、「また」歩めばいいのです。
好きなら続けていけばいいのです。
#かとう式マンガ表現基礎課題
今回は「表現方法」というよりも「発想のトレーニング」です。
興味のある方、トライしてみてください。
右の表現は「何が描かれているのかが伝わりにくい」という前提で、「分かるように表現するには・・と添削した」ものが左の表現です。
「人物の位置関係・誰のセリフか明確に」というのがポイント・・という意味で載せました。
私の解説したい「無駄ゴマ」を伝えたかった一例です。
ウソだと思うでしょうが「上の方が分かりやすくて良い」と言う人がいます。
どう解説しても、「理解できない人には伝わらないものなのだ」と私が理解できた良い経験です。
マンガ家になることに挫折してから10年間。
マンガを一切描かなかった10年目、スッパリとあきらめるために、1作だけマンガを描きました。
せっかく描いたのだからと、投稿しました。
結局「あきらめられなかった」のでしょうかね。
この1作がマンガ家へと導いてくれたのでした。